2012年6月21日木曜日

【格闘技】UFC147 ヴァンダレイ・シウバ ブラジル凱旋!

ヴァンダレイ・シウバ(左)
今週末の日曜日には、WOWOWで、UFC147 ヴァンダレイ・シウバ vs.リッチフランクリンの試合がある。ヴァンダレイの母国ブラジルでのメインイベントだ。相手のリッチ・フランクリンは、元UFCミドル級王者。

ヴァンダレイは3年前にリッチ・フランクリンに敗北。今大会はリベンジマッチになる。 PRIDEが消滅し、2007年にヴァンダレイはUFCに復帰。しかし、鳴り物入りの復帰にも関わらず、復帰後は7戦して3勝4敗。苦戦を強いられている。


UFC復帰後の戦績

1戦目 2007年 UFC 79 ×チャック・リデル
2戦目 2008年 UFC 84 ○キース・ジャーディン 
3戦目 2008年 UFC 92 ×クイントン・"ランペイジ"・ジャクソン
4戦目 2009年 UFC 99 ×リッチ・フランクリン
5戦目 2010年 UFC110 ○マイケル・ビスピン
6戦目 2011年 UFC132 ×クリス・リーベン 
7戦目 2011年 UFC139 ○カン・リー

ヴァンダレイは本当に絶対王者だったか

PRIDE時代には、絶対王者と呼ばれたヴァンダレイではあったが、実際、対戦相手は半分が日本人ファイターだった。PRIDE参戦28戦中14試合は日本人が対戦相手だった(全勝)。

残り日本人以外との対戦では、14戦 8勝4敗1引き分け1無効試合。負けた4試合の相手は、マーク・ハントヒカルド・アローナミルコ・クロコップダン・ヘンダーソンなどの一流どころだ(※マーク・ハントとミルコ・クロコップはヘビー級。負けたが体格の差が大きい)

PRIDE時代の戦績、28戦22勝4敗1引き分け1無効試合(2002年のDynamite除く)。戦績やPRIDE時代の活躍ぶりを見ると絶対王者の名にふさわしいかもしれないが、中身を見ると日本で開催されていたPRIDEだからこういったキャリアになったと言えないか。

結果的に、UFCに復帰して強い相手ばかりに当ると日本で開催されていたPRIDE時代のように勝てなくなってしまった。PRIDE時代のヴァンダレイを知っている私たちからすれば、あのヴァンダレイが負けるはずがないなどと思ってしまうが、実際、UFCの方がずっとレベルが上だったのだと思う。

世界に通用する格闘技イベントでなければいけない

PRIDEがどうだ、UFCがどうだということではなく、日本人が日本で開催していたイベントか、アメリカ人が世界で開催しているイベントか、そこに差があるのだと思う。

PRIDEに続き、 2001年にはK-1まで消滅しかけたが(2012年に復活)、 日本人がイベントを開催すると日本人にウケるマッチメイクをしてしまう。テレビの視聴率も取らないといけないと、格闘家じゃないテレビウケする人までリングにあげたりした。そのようなことをした結果、格闘技が一般の世界から消滅してしまった。格闘技で飯を食っている純粋な日本人ファイターの未来も壊した。彼らにだって家族がいるんだ。

K-1やPRIDEをテレビでいつも見ることが出来た過去10年は本当に良かった。いつも楽しみだった。でも、次第に疑問を持つことが多くなってきた。おかしなマッチメイクをしたり、格闘技の本来の意義を無視して、大衆向けにバラエティ化するのであれば、今の地上波で格闘技が見れない状態でいい。

絶対王者でなくてもいい

日本人のために日本人ファイターと数多く戦ったヴァンダレイ。日本人が与えた絶対王者という称号。現在のUFCでは勝ったり負けたりだけど、『格闘家ヴァンダレイ』はPRIDE時代も現在のUFCでも何も変わらないと思う。絶対王者なんかじゃなくてもいい。僕たちは本当のファイトが見たいんだ。ヴァンダレイ・シウバ、いつまでもすばらしいファイターであって欲しい。リッチ・フランクリン戦、勝利を願う!

WOWOW【e割】ネット手続きで翌月末2,000円で見放題!

0 件のコメント:

コメントを投稿