みなさま、今年はK-1FANをご愛読いただき誠にありがとうございました。
本年度のK-1FANは今日を持ちまして終了です。
みなさまからのメッセージやコメントに励まされながらここまでくることが出来ました。ご愛読していただいた皆様に感謝いたします。ありがとうございました。
存続が何かと危ぶまれる昨今の格闘技界ではありますが、スポーツ、趣味、娯楽、どんなことにおいてもファンあってのものです。K-1が今度ともファンとともに歩んで行けることを望み、来年も1ファンとしてK-1を楽しみ、盛り上げて行きたいと思います。
本年度は誠にありがとうございました。来年度もよろしくお願いいたします。
K-1FAN HIRO
2009年12月28日月曜日
【K-1FAN】年末のご挨拶
【K-1FAN】年末のご挨拶
みなさま、今年はK-1FANをご愛読いただきまこと誠にありがとうございました。
本年度のK-1FANは今日を持ちまして終了です。
今年の9月末からこのK-1FANをスポナビブログで始めまして、通常のブログとは違う反響の大きさに驚かされながらも、みなさまからのメッセージやコメントに励まされながらここまでくることが出来ました。
スポナビスタッフの皆様、ご愛読していただいた皆様に感謝いたします。ありがとうございました。
存続が何かと危ぶまれる昨今の格闘技界ではありますが、スポーツ、趣味、娯楽、どんなことにおいてもファンあってのものです。K-1が今度ともファンとともに歩んで行けることを望み、来年も1ファンとしてK-1を楽しみ、盛り上げて行きたいと思います。
本年度は誠にありがとうございました。来年度もよろしくお願いいたします。
K-1FAN HIRO
2009年12月24日木曜日
【K-1FAN】大晦日格闘技イベントを考える
みなさん、今日はクリスマスイブですね。
恋人と、家族と、ゆっくりとした日を過ごせたらいいですね。
僕は今晩家族でピザ&チキンです!
さあ、年末恒例格闘技イベントDynamite!!まであと1週間ですね。
うーん、しかしどうでしょうか。
あまり盛り上がっていない感も受けるのですが。
Dynamite!!という格闘技の祭典というイベントはいいと思うのですが、無理して大晦日にやらなくてもいいと僕は以前から思っています。
格闘技は決して穏やかな世界ではありませんしね。殴ったり蹴ったりを親戚や家族が集まる大晦日のお茶の間で見るのはあまり良くないでしょう。特に総合の場合、首を絞めたり、後ろから羽交い絞めにしたりがよくありますし、時にはそれらにより白目を向いて失神するシーンがまともに映ったりします。
(※失神するシーンはK-1でもボクシングでも空手でもありますが、『首を絞めて』という行為に対して。やはり実社会でも殺人につながっているわけですから。)
そういった刺激的なシーンを見て、大人は『わあ、すごいな』と興奮しつつも、それと現実を区分けして判断できるわけですが、中学生や高校生の思春期の子供たちには刺激が強すぎます。ましてや、小学生や幼少期の子供に見せることのできるものではありません。
それを
『大晦日はみんながテレビの前に集まるから』
といったことをビジネスチャンスと捕らえて、子供やお年寄りに関係なく、なんでもありで制限なく丸まま放送しているわけです。このテレビのあり方ってほんと疑問を持ちますけどね。
僕もボブ・サップvs曙、魔裟斗vsKID(大阪ドームで観戦)で盛り上がっていた一人ですが、タレントまがいの人をリングにあげるのは疑問を感じましたし、子供に見せられない過激な試合を放送する行為に対しては抵抗を感じてきました。
僕はK-1をはじめとして格闘技が好きですが、それは格闘技が精神や肉体を極めるということを目的としていて、その結果、鍛え抜かれた者にしかできない勝負や技を披露するといったところに興味を持つわけです。
加えて僕の持論を言うと、『前を向き合って戦う』、『後ろから攻撃しない』、『倒れた者に攻撃しない』というのが基本です。それが武道精神、侍精神というものでしょう。僕はそれを格闘技に見たいのであって、ルール上許されているからといって卑怯にあたる行為を見たくはありません。
今はそういった範囲がなく、『ウケればなんでもいいだろう』といった感覚にあることが問題なのです。何が正しくて何が間違っているかなどは関係なく、より刺激的なものを集めて大衆の関心を引こうとする(=視聴率があがる)テレビのやり方は完全に間違っているのです。それで『夢』や『感動』と言うわけですから、まあもうほんとにどうなってることやらと興ざめします。
僕は格闘技に興味があるのであって、そういった大衆心理を操るようなことに一切興味はありません。だからDynamite!!はこれからも続ければいいと思いますが、お茶の間の視聴率を狙った大晦日の格闘技イベントは今後必要ないと思いますね。
魔裟斗も今年で引退ですし、KIDも全盛期を過ぎています。ボビーやサップといったバラエティ路線ももうありません。総合格闘技も欧米では人気ですが、日本での普及は難しいでしょう。日本人はあまり過激なものを望みませんので。そういった意味で、大晦日格闘技興業は今年で見納めかなという気もします。(他に視聴率を取れるコンテンツがなければ続けるでしょうが)
世の中的にも、政権も変わり、環境を大切にし、ムダの削減を強く意識する社会になっています。大晦日の格闘技イベントは、『大盤振る舞いの大騒ぎ』といった感覚があって、それらに逆行していると思うんですよね。格闘技自体は、環境に優しくムダのないすばらしいものなのです。それを極端に煽ったり、おもしろおかしく作り上げることはもうやめて欲しいですね。
2009年12月21日月曜日
【K-1FAN】魔裟斗ラストマッチ 激闘の40戦を振り返る
改めて昔のDVDを観てみましたが、今の魔裟斗が以前の魔裟斗より格段に強いことがよくわかります。
肉体的にも、精神的にも、苦難を乗り越え努力し続けると必ず成果が出ることを、魔裟斗は40戦という戦いの中で身を持って教えてくれていると思います。
K-1MAX世界王者(2003、2008)
魔裟斗
生年月日 1979年3月10日
身長体重 174cm 70kg
K-1戦績 40戦35勝4敗1分15(T)KO
2000年 K-1デビュー
01)2000.11.01 ○ムラッド・サリ 2R0分48秒、KO K-1 J・MAX
2001年 スーパーファイトで参戦
02)2001.04.15 ○パトリック・エリクソン 5R判定3-0 K-1 BURNING 2001
03)2001.12.08 ○ノエル・ソアレス 3R1分30秒、KO K-1 WGP 2001 決勝戦
2002年 K-1MAX参戦 世界戦で初の敗北
04)2002.02.11 ○村浜武洋 3R0分30秒、KO K-1 WORLD MAX 2002
05)2002.02.11 ○後藤龍治 3R2分52秒、KO K-1 WORLD MAX 2002
06)2002.02.11 ○小比類巻貴之 3R判定3-0 K-1 WORLD MAX 2002
07)2002.05.11 ○ドゥエイン・ラドウィック 3R判定3-0 K-1 WORLD MAX 2002
08)2002.05.11 ×アルバート・クラウス 3R判定3-0 K-1 WORLD MAX 2002
09)2002.10.11 △アルバート・クラウス 5R判定ドロー K-1 WORLD MAX 2002
2003年 クラウスにリベンジ K-1初の日本人世界王者に
10)2003.03.01 ○須藤元気 3R判定3-0 K-1 WORLD MAX 2003
11)2003.03.01 ○村浜武洋 3R判定3-0 K-1 WORLD MAX 2003
12)2003.03.01 ○武田幸三 3R判定3-0 K-1 WORLD MAX 2003
13)2003.07.05 ○マイク・ザンビディス 3R判定2-1 K-1 WORLD MAX 2003
14)2003.07.05 ○サゲッダーオ・ギャットプートン 2R2分55秒、KO K-1 WORLD MAX 2003
15)2003.07.05 ○アルバート・クラウス 2R2分26秒、KO K-1 WORLD MAX 2003
16)2003.11.18 ○ビンス・フィリップス 2R0分15秒、KO K-1 WORLD MAX 2003
2004年 強敵ブアカーオ現る 世界戦2連覇ならず 大晦日はKIDと夢の対戦
17)2004.04.07 ○セルカン・イルマッツ 3R判定3-0 K-1 WORLD MAX 2004 -世界一決定トーナメント開幕戦-
18)2004.07.07 ○ジャダンバ・ナラントンガラグ 3R判定2-0 K-1 WORLD MAX 2004 -世界一決定トーナメント-
19)2004.07.07 ○アルバート・クラウス 3R判定2-0 K-1 WORLD MAX 2004 -世界一決定トーナメント-
20)2004.07.07 ×ブアカーオ・ポー.プラムック 延長R判定3-0 K-1 WORLD MAX 2004 -世界一決定トーナメント-
21)2004.12.31 ○山本“KID”徳郁 3R判定2-0 K-1 PREMIUM 2004 Dynamite!!
2005年 左足首複雑骨折 無念の世界戦途中棄権 王者奪還ならず
22)2005.05.04 ○イム・チビン 3R判定3-0 K-1 WORLD MAX 2005 -世界一決定トーナメント開幕戦-
23)2005.07.20 ○マイク・ザンビディス 3R判定3-0 K-1 WORLD MAX 2005 -世界一決定トーナメント決勝戦-
24)2005.12.31 ○大東旭 2R1分58秒、TKO K-1 PREMIUM 2005 Dynamite!!
2006年 さらなるライバル現る アンディ・サワーの壁崩せず
25)2006.02.04 ○イアン・シャファー 3R判定3-0 K-1 WORLD MAX 2006 -日本代表決定トーナメント-
26)2006.04.05 ○レミギウス・モリカビュチス 2R、TKO K-1 WORLD MAX 2006 -世界一決定トーナメント開幕戦-
27)2006.06.30 ○小比類巻貴之 3R判定3-0 K-1 WORLD MAX 2006 -世界一決定トーナメント決勝戦-
28)2006.06.30 ×アンディ・サワー 3R判定3-0 K-1 WORLD MAX 2006 -世界一決定トーナメント決勝戦-
29)2006.12.31 ○鈴木悟 2R2分22秒、KO K-1 PREMIUM 2006 Dynamite!!
2007年 ブアカーオにリベンジを果たすも世界奪取はならず アンディ・サワーに2度目の敗北
30)2007.04.04 ○オーレ・ローセン 3R判定3-0 K-1 WORLD MAX 2007 -世界最終選抜-
31)2007.06.28 ○J.Z.カルバン 3R判定3-0 K-1 WORLD MAX 2007 -世界一決定トーナメント開幕戦-
32)2007.10.03 ○ブアカーオ・ポー.プラムック 3R判定3-0 K-1 WORLD MAX 2007 -世界一決定トーナメント決勝戦-
33)2007.10.03 ○アルトゥール・キシエンコ 2R0分41秒、KO K-1 WORLD MAX 2007 -世界一決定トーナメント決勝戦-
34)2007.10.03 ×アンディ・サワー 2R終了後、TKO K-1 WORLD MAX 2007 -世界一決定トーナメント決勝戦-
35)2007.12.31 ○チェ・ヨンス 3R0分51秒、TKO K-1 PREMIUM 2007 Dynamite!!
2008年 幾多の苦難を乗り越え5年ぶり2度目の世界王者に!
36)2008.04.09 ○ヴァージル・カラコダ 3R0分22秒、KO K-1 WORLD MAX 2008 -FINAL16-
37)2008.07.07 ○ドラゴ 3R判定3-0 K-1 WORLD MAX 2008 -FINAL8-
38)2008.10.01 ○佐藤嘉洋 延長R判定 K-1 WORLD MAX 2008 -FINAL-
39)2008.10.01 ○アルトゥール・キシェンコ 延長R判定 K-1 WORLD MAX 2008 -FINAL-
2009年 引退宣言。『一番強いときに』大晦日ラストマッチへ
--)2009.04.21 ーHIROYA エキシビションマッチ。勝敗なし。 K-1 WORLD MAX 2009 -FINAL16-
40)2009.07.13 ○川尻達也 2R1分43秒、TKO K-1 WORLD MAX 2009 -FINAL8-
K-1のミドル級を支え、世界チャンピオンにまで上り詰めた魔裟斗。しかし、その後の道は決して平たんではなく、ブアカーオ、サワーと次々と世界の高い壁が魔裟斗の前に立ちふさがり、2度目の世界王者になることは出来ませんでした。
怪我で戦線離脱を余儀なくされたこともありました。守りのファイトスタイルに『魔裟斗の試合はおもしろくない』と言われたこともありました。
2004年、2005年、2006年、そして2007年、何年経っても再び王者の座に返り咲くことは出来ませんでした。それでも魔裟斗は決して負けることなく、常に前を見てあきらめることはありませんでした。
そして2008年、王者奪還。K-1WGP王者、故アンディ・フグのように、不屈の精神で相手と打ち合い、決して後ろに下がらない、恐怖に負けない強い魔裟斗がそこにいました。日本人としては今後現れることはないといっても過言ではない『K-1 2TIMESチャンピオン』となりました。
そして今年2009年、引退宣言。大晦日、ラストマッチへ向け、唯一勝てていないアンディ・サワーと最後の戦いに挑みます。
2003年、初代王者アルバート・クラウスをKOで倒し日本人初のK-1世界王者となりました。2008年、2度のダウンから不屈の精神で反撃し2度目の世界王者となりました。2009年のラストマッチ、宿敵アンディ・サワーを倒し、魔裟斗は有終の美を飾ることが出来るでしょうか。
『一番強いときに引退したい』魔裟斗の激闘のK-1人生が大晦日31日、終止符を打ちます。
2009年12月18日金曜日
【K-1FAN】どうなる?!魔裟斗vsアンディ・サワー
いよいよ決戦の日が近づいてきました。
魔裟斗のラストマッチ、宿敵アンディ・サワーとの3度目の対戦。
過去の2試合は2度サワーが勝利しています。
魔裟斗が唯一勝っていない相手です。
しかしその2戦はともに世界トーナメント戦。
ワンマッチでお互いに状態が良いときに戦うのは今回が初めて。
そこが焦点となりますね。
パワーとスタミナの魔裟斗
スピードとラッシュのサワー
最高のファイトが見られるものと思います。
■過去実績はサワーが上、現段階では魔裟斗が上?
過去2度負けている魔裟斗ですが、現在では魔差斗の方が強いイメージがありますね。
気がかりなのは、最近の魔裟斗は攻撃的になっている分ダウンをもらうシーンが見受けられるところです。
スロースターターのサワーのパターンから考えると、魔裟斗が1R、2Rの猛攻でサワーからダウンや有効なポイントを取れなかった場合、3Rあたりでサワーの一発が入り魔裟斗がダウンする可能性はあると思います。
■どんなダウンシーンが見られるか
今回はトーナメントではないので、ローキックによるダウンはお互いないと思うので、
魔裟斗がダウンを取るとしたら、打ち合いの中でのワンパンチ、
サワーがダウンを取るとしたら、ラッシュからの顔面へのパンチ、またハイキックもありますね。
■魔裟斗の打ち合いがサワーに通用するか
最近めっぽうバチバチに打ち合う魔裟斗ですが、2008年世界王者になった際も佐藤とキシェンコからダウンを喫してしまいました。
佐藤とキシェンコとの対戦ではダウン後反撃することが出来ましたが、サワーとの対戦の場合、反撃仕切れるかどうかは不安です。
サワーのパンチやキックはピンポイントに入りますし、ラッシュが速いので打ち合いになると魔裟斗が先にパンチやキックを顔面にもらう可能性があります。
真っ向勝負の打ち合いはサワーには危険ですね。
■決着は? 魔裟斗のワンパンチかサワーのラッシュ
1RKO決着があるとすれば、魔裟斗のKO勝ちでしょうね。サワーは魔裟斗からダウンを取る可能性はありますが、魔裟斗が一発で沈むというのはなかなか想像しにくいです。
ダウンの取り合いはあるかもしれませんが、魔裟斗が1R3つダウンでTKO負けというのも想像しにくいですね。過去にもそういった試合はありません。
しかしそうも言い切れない感じもします。魔裟斗が一度ダウンした後、サワーのラッシュに魔裟斗がついていけない可能性はあると思います。
そうなると1R3度のダウンもあり得ると思います。
2R、3Rともつれ込んでも魔裟斗がペースを落とさず攻め続け、各ラウンドでダウンがなければ魔裟斗の判定勝利となる可能性が高いと思います。
この勝負、僕は 魔裟斗55 サワー45 と見ます。
ほんと、楽しみです!
2009年12月17日木曜日
【K-1FAN】Dynamite!! パンチ対決!レイ・セフォーvs西島洋介
今年ももうあとわずか。
Dynamite!!の対戦カード発表はまだ残っていますが、年末最後のK-1、そして格闘技を楽しみに待ちましょう!
今日は、Dynamite!!でのK-1戦、西島洋介 vs レイ・セフォーについてお話しましょう。
まずは2人のプロフィール、戦績をご覧ください。
西島洋介
1973年5月15日(36歳)
○プロボクシング戦績
27戦24勝2敗15KO1引き分け
○総合格闘技戦績
5戦5敗
○K-1戦績
1戦1敗
レイ・セフォー
1971年2月15日(38歳)
○K-1戦績
52戦30勝21敗1分19(T)KO
○総合格闘技戦績
1戦/1勝/1(T)KO
年齢は近いですね。バックボーンは異なるもののベテランファイター同士の一戦です。
まず、西島洋介を知らない方のために簡単にプロフィールを説明しますね。
西島選手は日本人ながら重量級のプロボクサーとして海外に渡り活躍したプロボクサーです。日本人として初めて世界クルーザー級王座を獲得しました。しかしそのタイトルはWBFというマイナー団体のタイトルで、主要4団体(WBC、WBA、IBF、WBO)ではなかったため、世界的に認められることはありませんでした。
その後ボクシングを引退し、総合格闘技に戦いの舞台を移しましたが競技の違いに苦しみ5戦全敗、今年からよりボクシングに近いK-1に挑戦することになりました。今年の8月にK-1の生ける伝説ピーター・アーツを相手にデビュー。結果はKO負けとなりましたが、不屈の精神を見せファンを沸かせました。そして今年の大晦日。パンチの打ち合いを信条とするK-1のトップファーター、レイ・セフォーとの2度目のK-1戦が決定しました。
言わずと知れたレイ・セフォーですが、ここ最近は低迷が続いていますね。敗戦数も多くなりました。トップ戦線からは大きく後退しています。現在トップファイターとして活躍しているK-1ファイターが西島選手の相手となれば、西島選手は相当な苦戦を強いられるところですが、そこはトップファイターながら現在低迷中のレイ・セフォー。西島選手に勝機はあります。
エンターテイナーのセフォーですから、キックは多用せずにパンチで打ち合うでしょうね。パンチとスピードなら西島洋介が有利、パワーと圧力はセフォーが有利といったところでしょうか。しかしセフォーが顔面へのパンチで倒れたというのはあまり記憶にありませんので(シュルト戦でありましたがあれは特例として)、体格的にクルーザー級の西島のパンチが何発か入ってもセフォーは倒れないでしょうね。マーク・ハントとまともに打ち合っても倒れませんでしたから。
いずれにしても、真っ向勝負の2人ですから、異種格闘技の醍醐味も味わいつつ、おもしろい一戦になると思います。楽しみにしましょう!
2009年12月16日水曜日
【K-1FAN】Dynamite!!対戦カード発表!レイ・セフォーが久々の登場
Dynamite!!の対戦カードがようやく発表されましたね。
イベント的には、ダブルメイン、魔裟斗のラストマッチとなる魔裟斗vsアンディ・サワー、そして石井彗のプロデビュー戦となる石井彗vs吉田秀彦がありますから、内容的には十分ですね。
加えて、山本KID、所英男といった常連人気ファイターたちも名を連ねていますし、今年K-1で大暴れしたアリスター・オーフレイムも出場します。楽しみですね!
しかし、アリスター藤田戦はちょっと『?』ではないですか?2008年ミルコを圧倒し、いよいよ頂上ヒョードルに挑もうとするアリスターと、すでにミルコに2度負けていて(2001、2002)、ヒョードルにもすでに負けている(2003)藤田です。しかも藤田39歳に対してアリスターは10歳下の29歳。アリスターが戦うべき相手ではないと思うのですが!?いやいや、その高い壁に挑戦する『日本人藤田和之』といったところが見所ですね!
アリスターとしては本命はStrike Forceでしょうから、今回のDynamite!!は通過点に過ぎないのでしょうが、負けたら大変です。2010年の計画が狂ってしまいます。というところで、舐めることなく慎重にいくとは思いますが。それにしてもアリスターへの声援が高いでしょうね。今年は本当に活躍しましたから。毎回エキサイティングな試合をしてくれる2人ですし、この一戦は楽しみです。
K-1FANとしてはやはりK-1ファイターに注目したいですね。魔裟斗vsアンディ・サワーはもちろんですが、久しぶりに登場するレイ・セフォーが楽しみです。相手は前回ピーター・アーツと死闘を演じた西島洋介。ピーター・アーツは超ベテランながらまだまだ現役バリバリですが、レイ・セフォーは連敗が続き現役続行が厳しくなっている状態です(6連敗後ホンマンに勝利 2008/12/6 今年は試合なし)。この一戦は、レイ・セフォーの横綱相撲とはいかないので、セフォーも必死の戦いとなりますし、西島にもK-1初勝利のチャンスがあります。そのあたりが見所ですね。
セフォーにももちろん現役を続けて欲しいし、西島には日本人ヘビー級ファイターとして2010年活躍して欲しい。そんな願いもこめてこの一戦を楽しみたいですね。
Dynamite!!2009
■魔裟斗引退試合 K-1ルール 3分5R延長1R
魔裟斗(日本/シルバーウルフ) vs
アンディ・サワー(オランダ/シュートボクシングオランダ)
■ヘビー級ワンマッチ 5分3R
吉田秀彦(吉田道場) vs
石井 慧(フリー)
■K-1ヘビー級ワンマッチ
西島洋介 vs
レイ・セフォー
■K-1甲子園
<K-1甲子園準決勝戦 K-1甲子園ルール 2分3R 62キロ契約>
HIROYA(主催者推薦/セントジョーンズインターナショナルハイスクール/3年) vs
野杁正明(主催者推薦/至学館高等学校/1年)
<K-1甲子園準決勝戦 K-1甲子園ルール 2分3R 62キロ契約>
嶋田翔太(主催者推薦/私立西武台高校/3年) vs
石田勝希(主催者推薦/初芝立命館高等学校/2年)
<K-1甲子園決勝戦 K-1甲子園ルール>
HIROYAvs.野杁正明の勝者 vs
嶋田翔太vs.石田勝希の勝者
■スーパーハルクトーナメント~世界超人選手権~決勝戦
ミノワマン(日本/フリー) vs
ソクジュ(カメルーン/チーム・クエスト)
■DREAM×SRC(旧戦極)対抗戦
山本“KID”徳郁 vs
金原正徳
藤田和之 vs
アリスター・オーフレイム
所 英男 vs
マルロン・サンドロ
桜井“マッハ”速人 vs
郷野聡寛
高谷裕之 vs
小見川道大
柴田勝頼 vs
泉 浩
2009年12月15日火曜日
【K-1FAN】K-1ヘビー級 スターを探せ!
“Mr.パーフェクト”アーネスト・ホーストが引退して3年。そしてジェロム・レ・バンナ、レイ・セフォーなどのスターファイターたちが引退の時期に近づいています。一時期を華やかに彩ったスターファイターたちが次々とリングを離れようとしていますね。
大盛況に終わった今年のK-1WGPですが、昔を振り返ると現在のK-1にはスター選手が少ない気がします。そこで、過去の歴代スター選手を世代別にまとめてみました。
■第1世代
アーネスト・ホースト(1993~)
アンディ・フグ(1993~)
ピーター・アーツ(1993~)
ブランコ・シカティック(1993~)
佐竹雅昭(1993~)
サム・グレコ(1994~)
マイク・ベルナルド(1995~)
■第2世代
ジェロム・レ・バンナ(1995~)
武蔵(1995~)
レイ・セフォー(1996~)
ミルコ・クロコップ(1996~)
フランシスコ・フィリォ(1997~)
グラウベ・フェイトーザ(1998~)
シリル・アビディ(1999~)
■第3世代
マーク・ハント(2000~)
アレクセイ・イグナショフ(2000~)
レミー・ボンヤスキー(2001~)
ステファン“ブリッツ”レコ(2001~)
セーム・シュルト(2002~)
参考)ボブ・サップ(2002~)
曙(2003~)
■第5世代
マイティ・モー(2004~)
バダ・ハリ(2005~)
ルスラン・カラエフ(2005~)
参考)チェ・ホンマン(2005~)
■第6世代
エヴェルトン・テイシェイラ(2008~)
エロール・ジマーマン(2008~)
※世代はある程度の間隔で区切っています。
うーん、どうですか?懐かしいですねっ!!^^
こう見てみると、やはり最近はスター選手が少ないですよね。やはり、第1世代を中心に、第2世代が加わった時期が一番内容的に濃かったですね。
第3世代の2000年あたりから総合格闘技がメジャーになってきたのも影響していますかね。
ボブ・サップや曙、続くチェ・ホンマンなどのいわゆるモンスター路線の間にスター選手が育たなかったとも言えるのではないでしょうか。
第5世代では、スター選手と言えるのはわずか3名。ハリッド・ディ・ファウストやグーカン・サキといったファイターもいるんですけどね。スターまではいきません。
といった現状で、バダ・ハリはズバ抜けたスター性を持ったファイターと言えますね。第1世代や第2世代のように、バダ・ハリに並んでスター選手が数多く出てきて欲しいものです。
ミドル級では魔裟斗も今年限りで引退します。2010年のK-1はバダ・ハリ、セーム・シュルトだけでなく、多くのスターが生まれて全体を盛り上げて欲しいものですね。
2009年12月14日月曜日
【K-1FAN】Dynamite!!の行方は?
魔裟斗vsアンディ・サワー、魔裟斗のラストマッチに期待が集まる今年のDynamite!!ですが、他のカードの発表が未だないですね。
柔道の吉田秀彦選手は業を煮やしてDynamite!!にクレームを申し立てています。
しかし年末Dynamite!!の対戦カード発表が遅いのは今に始まったことではありませんよね。
吉田選手の言い分はもっともで、もっと選手のことを考えなければならないと思います。
というものの、今の格闘議界は世の中の不景気に同じく、スポンサーがつかないので運営が難しくなっていることも事実です。
僕個人の意見としては、元より大晦日のDynamite!!は無理のあるイベントだと思っています。
お茶の間のウケを狙うために(視聴率をあげるために)素人同然の人をリングにあげたり、調整など関係なく突然カードが組まれたり、内容が無茶なものが多いです。
チェ・ホンマンvsボビー・オロゴンのときは、本当に危ないんじゃないか(もちろんボビーが)と、楽しみなどより危険を感じました。
最近は素人同然の人をリングにあげる傾向はなくなっていますが、いずれにしても今年も同じようにカードがなかなか決まりませんし、基本的にテレビをメインとした興業(視聴率を取るにはどうしたらよいか)であることには変わりありません。このようなことをしていては格闘技界の発展にはつながりませんね。
無茶なウケ狙いや、欲望を掻き立てるような刺激的な内容は控えて、大きくても10000~20000人規模の会場でしっかりとした『格闘技』を見たいものです。
2009年12月11日金曜日
【K-1FAN】Dynamite!! 魔裟斗ラストマッチに向け語る
K-1オフィシャルsサイトで魔裟斗選手のインタービューが掲載されています。
http://www.k-1.co.jp/jp/news/2009/1210_dynamite_01.html
いよいよ最後ですよね、魔裟斗選手。
最後の対戦相手は運命的にアンディ・サワーとなりましたね。
2度敗れていてリベンジできていない相手ですから、最後の最後にきっちり決めたいところですね。
魔裟斗選手は本当にすばらしいファイターだと思います。
日本人でただ一人のK-1の世界チャンピオン、それを2度達成しました。今後も日本人ではこの記録は敗れないのではないでしょうか。
言ってみれば、魔裟斗は外国人ですね。日本人とは差があり過ぎる。ヘビー級、ライト級も合わせて、魔裟斗ほどすべてにおいて抜きん出るファイターはいないですし、今後も出ないかもしれません。
こんな言葉を昔聞いたことがあります。
『ジョン・レノンと同じ街に生まれまったく同じ生活環境で育っても、ジョン・レノンにはなれない』
ジョン・レノンの真似は出来ても、ジョン・レノンというアーティストは二度と現れないんですね。
それと同じように、魔裟斗と同じファイターは現れることはありませんが、また新しいカリスマファイターが現れるはずです。
私たちはそれに期待しましょう。
大みそか、魔裟斗選手、がんばってください!
2009年12月10日木曜日
【K-1FAN】新4TIMESチャンピオン セーム・シュルト
K-1オフィシャルサイトにWGP2009を制し4度目の王者となったセーム・シュルトのインタビューが掲載されています。
http://www.k-1.co.jp/jp/news/2009/1209_wgp_01.html
実際のところ、僕の個人的な意見としては、セーム・シュルトには優勝して欲しくないなという気持ちがありました。
その理由は、何度も優勝しているし、明らかに強いのがわかっているし、また優勝してもおもしろくないという気持ちがあったのかもしれません。
将来のK-1のためにもバダ・ハリに優勝して欲しい。そんな気持ちが戦前はありました。
なぜピーター・アーツやジェロム・レ・バンナ、最近ではバダ・ハリに大きな声援が集まるのでしょうか。
それは彼らに何らかの魅力があるからですね。
『人気』や『魅力』というものは、個人が本来持っているもので努力によりどうなるものではありません。
そういう意味では、シュルトはバンナやバダ・ハリにかなわないかもしれませんが、肉体的なトレーニングはもとより、頭もよく使い、真摯に努力するその姿勢はまさにチャンピオンにふさわしい姿だと思います。
単純に、『シュルトの試合はおもしろくない(エキサイティングじゃない)』という感想を今まで多くの人が持っていたと思いますが、今回のWGPで少し見方が変わったのではないかと思います。
一撃必殺のKOをたくさん見せたこと、レミー戦ではダウンを奪われたこと、今回のWGPでは、パーフェクトで守りのイメージが強い今までのシュルトとはイメージが違いました。
今までは、何か長身を利用してもあくまで相手を寄せ付けないといったイメージの強かったシュルトですが、バダ・ハリとの第1戦で今まで経験したことのないKO負けを喫したことで、新しい道が開けたのかもしれません。
その昔、同じく4TIMESチャンピオンのアーネスト・ホーストがフランシスコ・フィリォに壮絶なKO負けを喫したことがありました(K-1 REVENGE '99 1999.4.25)
しかし、ホーストはそのKO負けで目を覚まし、その年のグランプリで見事復活、王者となりました。ホーストは、フィリォに『君のおかげだ』と素直に感謝の気持ちを表したという話です。それでこそ王者ですね。
シュルトはホーストに同じく王者にふさわしい人格、強さのあるファイターだと思いますね。バダ・ハリも年を重ねるに連れ、王者にふさわしいファイターになってくれることと思います。2010年も王者シュルトに注目しましょう。
2009年12月8日火曜日
【K-1FAN】K-1WGP2009 その後の動き
みなさん、こんにちは。
いよいよ本格的に寒くなってきましたね。
今年も残すところもうあとわずかです。
最後の最後に失敗しないように(事故とか事件もいろいろありますよね)心して毎日を過ごしましょう!
さて、本日は、大盛況のうちに終わったK-1WGP2009ファイナルの総括として、その後の動きをチェックしてみました。
K-1FANでは、戦前に各ファイターの直近の10試合の傾向をご紹介してきましたが、本日はそれに今回のWGP2009の成績を加えてまとめてみました。
グラフをご覧ください。
シュルトが優勝しましたから、シュルトは3ポイントアップですね。合計11ポイントです。他を引き離しています。
バダ・ハリは準優勝でしたので、2ポイントアップ後1ポイントダウンで結果1ポイントアップ。現段階で5ポイントとなっています。
昨日の記事でLaylaさんのコメントにもあったように、バダ・ハリの安定性のなさがこのポイントにも表れていることがわかりますね。
シュルトが上がる一方なのに対して、バダ。・ハリは上がったり下がったりです。そこが魅力でもあるのですが。今は若いですからそれでいいですが、これからはしっかりした安定性が求められますね。そうでなければGP王者になれません。
カラエフとバンナがトップ戦線から離れています。カラエフは2010年踏ん張りどころですね。バンナは下降の一途を辿っていますが、この先短い現役生活を思いっきり暴れて欲しいものです。
トップ戦線のグループに入っていますが、心配なのはテイシェイラですね。戦前の記事でもご紹介しましたが、戦績は良いものの対戦相手は日本人が多く、トップファイターに勝っていません。
ポイントは同じ若手でジマーマンより上ですが、2010年伸びるのはジマーマンの方ではないでしょうか。
昨日の記事にも書きましたが、極真勢にはただただ試合をこなすのではなく、戦略を立てて欲しい。空手家がいかにして他競技のファイターを倒すのか。極真の看板にあまりこだわらず、『空手家のK-1ファイター』として力強く活動していって欲しいですね。
2010年のキーマンとしては、やはりシュルトとバダ・ハリになりますね。そしてレミー、アーツの復活、若手ではテイシェイラ、ジマーマン、カラエフ、スポーンなどがどこまで成長できるか。といったところです。
バンナ、セフォーといったK-1を支えてきたトップファイターがもう引退の時期に差し掛かってきています。もう少し若手でスター選手が欲しいところです。
日本人の強いファイターが2010年においても期待できそうにないですね。ミドル級では魔裟斗も引退することですし、スターの存在が不可欠です。僕としては佐藤嘉洋にヘビー級に転向して欲しいですけどね。ヘビー級ならスターになれますよ。
今後の行方を見守りましょう。
2009年12月6日日曜日
【K-1FAN】K-1WGP2009ファイナル総括!
いやあ、すごく面白かったですねえ、K-1WGP2009ファイナル!
注目はバダ・ハリ、そしてアリスターだったのですが、シュルトが大復活でしたね。
しかし、シュルトに関しては『ニューシュルト』を見た気がします。
すでに3回王者になっているのにまだ進化するとは、やはりシュルトはすごい。
■バダ・ハリ若さが出た
アリスター戦は最高でしたね!こんなに盛り上がった試合は過去にないくらいだと思います。ピーター・アーツvsマイク・ベルナルド、アーネスト・ホーストvsボブ・サップに並ぶヒートアップした内容だったと思います。
2008年Dynamite!!でバダ・ハリはアリスターにKOされてしまいましたが、あれは本当に驚きで、僕はアリスターがバダ・ハリのスピードについていけないだろうと思っていたのです。それが、バダ・ハリに本来のキレがまったく見られずああいった形になってしまった。やはり、WGP直後でコンディション不足としか思いようがなかったですね。今回の2度目の対戦はバダ・ハリのKO勝利となりましたが、これが本来の結果でしょう。前回バダ・ハリが負けたので今回の盛り上がりがあったわけですけどね。
しかしアリスターは強い。総合では多くの戦績を残しているわりにはあまり強い印象はありませんでした。昨年末からのK-1戦ですごく強い印象をみんな持ったと思いますが、アリスターは今が一番良い時期、これからあがっていくファイターなんでしょうね。アリスターは実はまだ若いのです。来年は総合に主戦場を戻すと思いますが、もうヒョードル戦は目の前ですね。
バダ・ハリの話に戻りますが、決勝ではバダ・ハリ慌てましたね。一気に行こうとし過ぎて防御の甘い悪い癖が出てしまった。惜しかったです。その点シュルトは前回の失敗を踏まえて、慌てず落ち着いて対応したという感じ。シュルトの方が上手でしたね。今年も準優勝でしたが、2010年のバダ・ハリが本当に楽しみです。
■魅力を増したシュルト
それにしても今回のシュルトは今までのシュルトと違いましたね。3Rすべて1RでのKO勝利。これは1998年王者となったピーター・アーツに並ぶ記録ですが、それよりも秒数で上回る最短記録だということです。今までのシュルトは、攻撃をさせない、ダメージを負わない、倒れない、といった形で磐石のスタイルだったのですが、今回のシュルトは、そういった守り重視に見えた今までの戦い方よりも攻撃的になっている感じがしました。
目立ったのがボディへの前蹴り。今まではボクシングで言えばジャブのような形の前蹴りだったのですが、今回はジェロム、バダ・ハリをその前蹴りで一蹴。一撃は極真の代名詞ですが、シュルトの攻撃も本当に一撃の技ですね。まさに空手家ならでは、これぞ格闘技です。
準決勝では、レミー戦でダウンを喫しました。今まではこんなことはありませんでしたね。シュルトの試合は、完璧で安全に見えるので『シュルトの試合はおもしろくない』『シュルトはスター性がない』などと揶揄されてきましたが、『ダウンも取られることもある』、『KOも取れる』、そして『技もある』、というところで、今回の戦いによりシュルトはファイターとしての魅力が増したのではないでしょうか。
一夜明け会見では、3連覇中のときのように、『戦う相手がいない』という感じになっていますが、以前のようなまったく相手を寄せ付けないようなスタイルではないので、バダ・ハリとのワンマッチでの再戦もあるでしょうし、ジマーマンやアリスターとの同門対決の話も浮上しています。史上初の5TIMESチャンピオンは可能性十分ですし、2010年のシュルトには本当に注目ですね。
■組み合わせに負けたかレミー
1R早々にKOを取ったバダ、アリスター、シュルトに対して、3Rジマーマンとフルに戦ったレミー。準決勝での差は明らかで、レミーは足をやられていてもう戦える状態ではなかったですね。その中でシュルトからダウンを奪った。バダ・ハリvsアリスターとの戦いに同じくエキサイトしたワンシーンでした。
しかしその後のシュルトの建て直しは見事で、結果レミーは立ち続けることが出来ずKO負けとなってしまいました。もし、準々決勝の組み合わせがレミーvsシュルトだったとするなら、レミーはそう簡単に倒れることはなかったでしょうし、シュルトの3試合1RKOもなかったかもしれません。組み合わせの違いで展開が大きく変わることを改めて実感しました。
いずれにしても、レミーにはもっと一撃必殺の攻撃が欲しいですね。フライングニーなど大技もありますが、意外に打ち合って長引くパターンも多いですから、そうなると今回のようなトーナメント展開の場合不利です。2010年のレミー・ボンヤスキーの変化に期待したいですね。
■残念だったテイシェイラのKO負け
アリスターvsテイシェイラの一戦は残念でしたね。まさかあのような結末になるとは想像していませんでしたが、極真サイドがあまり対策を立てていないのでは?と感じたところが残念でした。僕は戦前からヒット&アウェイでローを多用しないとアリスターには勝てないと記事に書きました。しかし、本戦でテイシェイラは、パンチの距離でリズムを合わせるオーソドックスなキックボクシングの試合をしてしまいました。結果、距離をつめられてヒザを食らってしまいました。
バダ・ハリのようにパンチがあれば良いですが、テイシェイラはまだK-1に慣れておらず、顔面パンチのない空手をやってきているファイターです。アリスターはパンチとヒザ、いわゆる接近戦しかないわけですから、テイシェイラは絶対に接近してはいけなかったのです。絶えず動いて距離を取ってローを多用し、ハイやミドルのキックを織り交ぜながらダメージを蓄積させる戦い方をするべきでした。そうすれば勝てていたかもしれません。少なくともあのような壮絶な結末にはならなかったでしょう。
グラウベを見ていても思うのですが、同じパターンでやられる試合が目立つように感じます。例えば、グラウベは圧力をかけられると弱いですから、それに耐えうる肉体改造を行うなど、変化が欲しいですね。グラウベの体格はデビュー当初から少しは変わりましたが、大きくは変わっていないと思います。2010年は、テイシェイラだけでなく極真自体が変革を行って欲しいですね。同じ空手家のシュルトがあそこまで出来ているわけですから。
■バンナ現役続行宣言
バンナがこの大会で引退を宣言するのではないかとK-1FANでお伝えしてきましたが、試合前のVではっきりと引退について発言していましたね。僕は試合後のインタビューで言うのではないかと想像していたのですが。
シュルト戦は残念ながら敢え無く完敗。その時はやはりバンナもこれで最後かと思いましたが、最終的にはレミー、そしてバダでさえKOされた。バンナが弱かったわけじゃない。リザーバーで出場したピーター・アーツは全盛期の頃よりもしまったすばらしい体格でした。ピーター・アーツは来年40歳。バンナ、まだまだいけるし、まだまだ見たい。バンナの現役続行宣言、本当に嬉しかったですね。
■ヘビー級を極めて欲しいカラエフ
今回も壮絶な試合を見せてくれたルスラン・カラエフ。バダ・ハリとは差をつけられていますが、100kg未満のカラエフにはヘビー級をまずは極めて欲しい。現在、ヘビー級王者は京太郎ですが、その京太郎にWGP開幕ですでに勝っています(ノンタイトル戦)。そして京太郎は今回のWGPファイナルで行われたスーパーファイトでタイロン・スポーンにも敗れています。
現在のヘビー級タイトル保持者は京太郎ですが、実質、もう一度決めなおさなければいけない状態にあると思います。バダ・ハリとの対戦で一度は逃したヘビー級タイトルですが、カラエフには今一度ヘビー級のタイトルを勝ち取って格を上げて欲しいですね。
本当におもしろかった今年のK-1WGPファイナル。個人的にはバダ・ハリに優勝して欲しかったですが、その夢は来年ですね。他のファイターはセーム・シュルトを見習って、ちゃんと戦略を立てて試合に臨んで欲しいですね。そうすることでもっとおもしろい試合が増えるでしょうし、そうでなければ同じファイターばかりが王者になる結果になってしまいます。2010年のK-1WGPにも大いに期待したいですね。
2009年12月4日金曜日
【K-1FAN】K-1WGP2009最終予想!!やはり・・・
僕はバダ・ハリ優勝!とします^^
準決勝は、
バダ・ハリ vs アリスター・オーフレイム
レミー・ボンヤスキー vs セーム・シュルト
そして決勝で
バダ・ハリ vs レミー・ボンヤスキー
となり、
バダ・ハリが昨年の雪辱を果たし優勝!
もうひとつはこうですね。
準決勝で、
バダ・ハリ vs エヴェルトン・テイシェイラ
レミー・ボンヤスキー vs セーム・シュルト
そして決勝で
バダ・ハリ vs セーム・シュルト
でバダ・ハリがK-1でシュルトを返り討ち。
2つの予想ともバダ・ハリが優勝というシナリオです。理想が入ってますので外れます^^;
みなさんはどんな予想を立てているでしょうか?とにかく誰が勝っても素直に嬉しいので、楽しみたいですね。
【K-1FAN】K-1WGP2009直前特集!~レミー・ボンヤスキー vs エロール・ジマーマン~
さあ、いよいよ明日に迫りましたね!K-1WGP2009ファイナル!!
前日記者会見では、4TIMESチャンピオン、アーネスト・ホーストが、『バダ、シュルト、レミーの3者から優勝者が出るのでは?』と予想、その上でバダが一番王者に近いとコメントしました。さすがホースト、目がいいですね。
新王者誕生なるかバダ・ハリ、連覇なるかレミー・ボンヤスキー、復活なるかセーム・シュルト、そして総合からの脅威の刺客アリスター・オーフレイムの参戦と、空前の盛り上がりを見せている今大会。本当にどうなるかわかりませんね!明日の決戦まで待ちきれません!
本日は、最後となりました、準々決勝第4試合、レミー・ボンヤスキー vs エロール・ジマーマン編です。
折れ線グラフをご覧ください。
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■グラフの見方
グラフは、各ファイターのここ10試合の動きを表しています。
グラフ左端にある『スタート』を基点に、1勝で『+1ポイント』、1敗で『-1ポイント』として、10試合の動きを表現しています。
連勝が続けばポイントが加算されていき、グラフが右肩上がりになり、『調子が良い』と判断します。
最終(直近)のポイントが高ければ高いほど『現在の調子が良い』とします。10連勝していれば、最終的なポイントは10となり最高のコンディションとなります。
※ただし、風邪や怪我による当日のコンディションの良し悪しまでは含みません。
また、ここ10試合の主要な対戦相手を表記することで、数字だけでない差も見えるようにしています。
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準々決勝第4試合 レミー・ボンヤスキー vs エロール・ジマーマン
■最近10試合の戦績
レミー・ボンヤスキー 9勝1敗4(T)KO
エロール・ジマーマン 7勝2敗3(T)KO
レミーが好調を持続していますね。セーム・シュルトと同じくポイント8です。対するジマーマンは、WGP2009開幕でグラウベを返り討ちしたものの、アーツ、バダ・ハリに2連敗と少し調子づいていない感があります。
バダ・ハリと並び勢いのある新星ジマーマンですが、レミーに勝つにはまだ早いかもしれませんね。グラフにある通り、同じように連勝をしていても対戦相手のレベルの高さに差があります。
ジマーマンの光る点として、ベスト8ファイター極真のグラウベに2連勝、同じく極真で現役世界王者のテイシェイラを倒している点ですが、他の勝った対戦相手はトップファイターとは言えません。そして、バダ・ハリ、アーツとベスト4と言える現在強いファイターには敗れています。
対してレミーは、バダ・ハリに2度勝利(1試合はバダ・ハリの失格)、メルヴィン・マヌーフにも2度勝利(10試合以前も含めると3連勝)、実力のあるポール・スロウィンキーやグーカン・サキも退けていますね。バンナも下し、苦戦はしましたがアリスター戦ではダウンも取り勝利を収めました。
レミー・ボンヤスキーのここ10試合は、なかなか密度の濃い良い内容かと思います。しかしひとつ気になる点が、昨年度3度目の王者となって以降、今年に入ってから、本来のキレがないように感じます。
元々大型ファイターに苦戦することの多いレミーですが、アリスター戦は3R目にかろうじてダウンを取り勝ちましたが、それがなかったら危なかったところです。開幕のマヌーフ戦も、あまり歯切れの良くない判定勝利でした。
3度目の栄冠で、自然とモチベーションが下がってしまったのか、今年のレミーは連勝を続けているもののあまり強さを感じません。
■やはりレミーが堅実に勝つか
レミーvsジマーマンは、ジマーマンが積極的に攻めるのをレミーが受ける展開になると思います。非常におもしろい試合になるとは思いますが、ここ10試合の流れ、そして実績を考えると、レミーがジマーマンに負けることはまずないかと思います。
しかし、さきほどお話したように、今年のレミーはキレがありませんので、ジマーマンに勝っても次は苦手のシュルトと当たる可能性が高いです。今年のレミーの勢いで、2連敗中のシュルト戦はきついのではないかと感じますね。
しかし、3度王者となっているレミーが、ここ数年下降気味のバンナと同じシュルト戦3連敗を喫するとも考えがたい。準決勝がレミーvsシュルトになった場合は、じっくりと勝負の行方を見守りたいですね。
昨日お話したように、シュルトは以前の『最強シュルト』ではありませんから、レミーの攻撃で良いシーンも見られるのではないかと期待しています。
ではでは、会場に行かれる方も、テレビで観戦される方も、今年最後のK-1を思う存分楽しみましょう!では、また大会終了後にお会いしましょう!良い週末を!!
2009年12月3日木曜日
【K-1FAN】K-1WGP2009直前特集!~ジェロム・レ・バンナ vsセーム・シュルト~
K-1WGP2009ファイナルまで今日を含めてあと3日!
当日はK-1WGP初代王者ブランコ・シカティック、4TIMESチャンピオンアーネスト・ホーストがセコンドとして来日、そして海外のボクシングで有名なリングアナウンサー マイケル・バッファー氏も2006年のWGP以来復活するとのことで、決戦の火蓋を切るにふさわしいビッグイベントとなりそうです。
本日は、準々決勝第3試合、3TIMESチャンピオン セーム・シュルト vs 無冠の帝王ジェロム・レ・バンナ編です。
第1回、第2回に引き続き、折れ線グラフをご覧ください。
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■グラフの見方
グラフは、各ファイターのここ10試合の動きを表しています。
グラフ左端にある『スタート』を基点に、1勝で『+1ポイント』、1敗で『-1ポイント』として、10試合の動きを表現しています。
連勝が続けばポイントが加算されていき、グラフが右肩上がりになり、『調子が良い』と判断します。
最終(直近)のポイントが高ければ高いほど『現在の調子が良い』とします。10連勝していれば、最終的なポイントは10となり最高のコンディションとなります。
※ただし、風邪や怪我による当日のコンディションの良し悪しまでは含みません。
また、ここ10試合の主要な対戦相手を表記することで、数字だけでない差も見えるようにしています。
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準々決勝第3試合 ジェロム・レ・バンナ vsセーム・シュルト
■最近10試合の戦績
ジェロム・レ・バンナ 4勝6敗1KO
セーム・シュルト 9勝1敗4(T)KO
今回で4度目となる両者の対戦ですが、過去3試合はいずれもシュルトの勝ち。残念ながらバンナにいいところが見られません。
ここ10試合の両者の動きをグラフでご覧ください。
バンナがいかに調子が良くないかがおわかりになるでしょう。このような苦しい状態の中で戦い続けることはバンナも相当つらいでしょうね。無冠の帝王として久しいですが、うーん、もう限界かな・・・と感じてしまいます。ひょっとしたら、今大会で引退宣言などもあるのではないかと心配しています。
ここ最近の10試合を振り返ると、シュルト、レミーと、トップクラスのファイターに勝てていません。そして今旬の若手テイシェイラにも敗戦と、トップファイターとの対戦で勝てていませんね。
勝利した試合を見てみると、パク・ヨンス、チェ・ホンマン、澤屋敷、武蔵の4勝となります。
パク・ヨンスはテコンドーをバックボーンにしたファイターですがまだK-1に参戦して日の浅い選手です。ホンマン戦は身震いするようなおもしろい試合でしたが、ホンマンはトップファイターとは言えず、澤屋敷にはリベンジしましたが、通常なら負けない相手なのでこれは勝って当然でしょう。武蔵戦においては、武蔵が引退宣言した後の戦いでした。
4勝の内容も残念ながらあまりレベルの高い勝利とは言えません。
4度目のシュルトとの対戦は厳しい戦いが予想されますが、いつものように豪快なバンナを期待したいと思います。
さて、対するシュルト。グラフを見ていただければわかるように、非常に調子がいいですね。最終ポイントは昨日のテイシェイラ、アリスターを上回り『8』です。バンナが『-2』ですから、現在のコンディションの差がよくわかりますね。
シュルトは、ここ最近の10試合でスーパーヘビー級タイトルマッチを2度消化し2度とも防衛。マイティ・モー、ジェロム・レ・バンナを退けています。
他にも、グラウベ、アーツと、ビッグネームを倒していますね。内容が非常に良いです。
しかし、2008年度WGP開幕でピーター・アーツに敗れてから暗雲が漂い始めました。翌年の横浜大会でカラケスに勝利するもあまりスッキリしない内容。そして、その後It's Showtimeで実現したバダ・ハリ戦でまさかのKO負けを喫してしまいます(別団体での試合のためグラフの10試合には含めていません)。
その後のK-1WGP2009開幕戦では、新鋭で実力の高いダニエル・ギタに勝利するもパンチを何度か入れられ仰け反るシーンも。難攻不落、誰も勝てないイメージのあったのは以前の話かもしれませんね。
■シュルト圧倒的有利、しかし
グラフにあるように、現在のコンディションから比較するとあまりに差がある両者。しかし、シュルトは以前の『最強状態』ではありません。
アーツは3R攻め続け勝ちました。バダ・ハリはKOしました。ギタもパンチを入れいいところを見せました。そうです、今のシュルトに以前の誰も勝てなかったイメージはないのです。シュルト自身もそのことを自覚しているのではないでしょうか。
バンナには、とことん『ワンパンチ』で顔面を狙い続けて欲しい。キックボクシングのリズムで間合いを取っていては以前と同じ結果になってしまいます。ゴングと同時に、とにかく攻め込んでシュルトを後ろに下げて欲しいですね。
KOを取るならもちろん1R中にワンパンチで、長期戦で判定に持ち込むなら9分間顔面を攻め続けることですね。そのバンナが見れるかどうか。それが今回の対戦の鍵になります。それが出来ない限り、やはりシュルトの勝利でしょう。
さて、明日は最終日。連覇なるかレミー・ボンヤスキー vs 若手のホープ エロール・ジマーマン編です。どうぞお楽しみに!
2009年12月2日水曜日
【K-1FAN】K-1WGP2009直前特集!~アリスター・オーフレイムvsエヴェルトン・テイシェイラ~
さあ、今週も早いものでもう半ばを過ぎましたね。
3日後に迫ったK-1WGP2009ファイナル!
本日は、総合格闘技からの刺客アリスター・オーフレイム vs 極真現役世界王者エヴェルトン・テイシェイラ戦です。
昨日に引き続き、折れ線グラフをご覧ください。
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■グラフの見方
グラフは、各ファイターのここ10試合の動きを表しています。
グラフ左端にある『スタート』を基点に、1勝で『+1ポイント』、1敗で『-1ポイント』として、10試合の動きを表現しています。
連勝が続けばポイントが加算されていき、グラフが右肩上がりになり、『調子が良い』と判断します。
最終(直近)のポイントが高ければ高いほど『現在の調子が良い』とします。10連勝していれば、最終的なポイントは10となり最高のコンディションとなります。
※ただし、風邪や怪我による当日のコンディションの良し悪しまでは含みません。
また、ここ10試合の主要な対戦相手を表記することで、数字だけでない差も見えるようにしています。
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準々決勝第2試合 アリスター・オーフレイム vs エヴェルトン・テイシェイラ
※アリスターの戦績でマーク・ハントまではテイシェイラの戦績とかぶっています。
■両者のここ10試合の戦績
アリスター・オーフレイム 8勝1敗1引き分け7(T)KO or 一本勝ち
エヴェルトン・テイシェイラ 8勝1敗2(T)KO
この対戦に関しては、アリスターは総合・K-1両方の戦績でここ最近の10試合としています(K-1での試合数が少ないため)。
テイシェイラの方も極真が主催するキックボクシングイベント『一撃』の試合も1試合含まれています(初戦のP・マイストロビッチ戦)。また、テイシェイラは10試合に満たないため9試合分だけ掲載されています。
さて、本題に入りましょう。
アリスター、テイシェイラ、ともに最終的なポイントは『7』と高いポイントになりました。昨日のバダ・ハリは『4』、カラエフは『2』です。アリスターとテイシェイラがここ10試合安定した戦績を残していることがわかりますね。
しかし、2人とも対戦相手を見てみると、昨日紹介したバダ・ハリのように強豪との対戦がありません。
アリスターから見てみましょう。
10試合の内、7試合が総合、3試合がK-1での戦いです。総合格闘技戦ではマーク・ハント、ミルコ・クロコップ、ゲーリー・グッドリッジと有名なファイターと対戦していますが、3人とも残念ながら全盛期を過ぎたファイターです。
そういった流れの中では、K-1での戦績が光るものがあります。バダ・ハリをKO、続くレミーに敗れるも追い詰めました。そしてピーター・アーツに判定勝ちと、ビッグネームを圧倒しています。
しかし、バダ・ハリがKOされたのは、WGP出場(3試合戦った後失格負け)の直後で戦える状態ではなかったことが大きかったと思います。レミー、アーツ戦に関しても、やはりパワーにものを言わせた感が強いですね。今回のK-1WGP戦では、アリスターの真価が問われると思います。
次にテイシェイラです。
テイシェイラはデビュー以来非常に安定した戦績を残していますが、アリスターに同じく強豪との対戦・勝利がありません。
ビッグネームで名前をあげれば、武蔵、ジマーマン、バンナとなりますが、武蔵は引退間際の状態でした。バンナもそれに近い状態と言っても良かったでしょう。今旬のジマーマンには負けています。
以前の記事にも紹介しましたが、先輩のフィリォやグラウベは相当な強豪とK-1デビューからいきなり対戦してきました(アンディ・フグやマイク・ベルナルドなど)。それに比べるとかなりイージーな戦いによる好戦績と言えます。
■勢いでアリスターか
この対戦はなかなか予想が難しい。K-1ファンであり、そして極真ファンでもある僕なので、応援するのはテイシェイラなのですが、この10試合の流れ、内容から見るとアリスターに分があるかなとイメージします。
しかし、例えばこれがテイシェイラでなくグラウベなら、かなり押されてしまうイメージを持ちますが、テイシェイラは押されて後ろに下がるイメージはないんですよね。
ガードをしっかり固めて、アリスターの前進を受けながらもローを放ったり、そういったことが出来る気がします。
前田憲作トレーナーのリングをぐるぐる回る作戦は行き過ぎだと思いますが、ああいった形でアリスターの猛攻をかわし、ヒット&ウェイでローを小まめに放っていけば、3Rあたりでダウンを取れると思いますね。それがテイシェイラの必勝法ではないでしょうか。
アリスターの独自のリズムにはまってしまい、ロープ際に追い詰められるシーンが増えてしまうと完全にアリスターの勝ちですね。テイシェイラもそのあたりはよくわかっているでしょうが、実際試合となると思っているようにはいきませんからね。その辺り、じっくり戦況を見つめましょう。
さて、明日は第3試合目、3TIMESチャンピオン セーム・シュルト vs 無冠の帝王ジェロム・レ・バンナ戦です。グラフでかなり2人の状態がわかると思います。お楽しみに!
2009年12月1日火曜日
【K-1FAN】K-1WGP2009直前特集!~バダ・ハリvsルスラン・カラエフ~
いよいよ今週末に迫ったK-1WGP2009!
どんな結果が待ち受けているのでしょうか?
今日からは、直前特集として、各ベスト8ファイターのここ10試合の経過を見て決戦の予想をしてみたいと思います。
今日は、バダ・ハリvsルスラン・カラエフ戦です。
折れ線グラフをご覧ください。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
■グラフの見方
グラフは、各ファイターのここ10試合の動きを表しています。
グラフ左端にある『スタート』を基点に、1勝で『+1ポイント』、1敗で『-1ポイント』として、10試合の動きを表現しています。
連勝が続けばポイントが加算されていき、グラフが右肩上がりになり、『調子が良い』と判断します。
最終(直近)のポイントが高ければ高いほど『現在の調子が良い』とします。10連勝していれば、最終的なポイントは10となり最高のコンディションとなります。
※ただし、風邪や怪我による当日のコンディションの良し悪しまでは含みません。
また、ここ10試合の主要な対戦相手を表記することで、数字だけでない差も見えるようにしています。
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準々決勝第1試合 バダ・ハリ vs ルスラン・カラエフ
■両者のここ10試合の戦績
バダ・ハリ 7勝3敗7(T)KO
ルスラン・カラエフ 6勝4敗5(T)KO
バダ・ハリの最終的なポイントは『4』、カラエフは『2』となりました。
それにしてもこの両者がいかに攻撃的なファイターかがよくわかりますね。
バダ・ハリは7勝のすべてがKO、カラエフも6勝のうち判定は1つだけの5KOです。
バダ・ハリから見ていきましょう。
バダ・ハリは2007年度のWGPでレミー・ボンヤスキーに負けてから、2008年WGPの同じくレミー戦まで負けなしの6連勝でした。調子が良かったのになぜあのような形で反則行為を犯してしまったのか、非常にもったいなかったですね。そして直後にDynamite!!に出場し、アリスター・オーフレイムにまさかのKO負けを喫してしまうという、バダ・ハリにとっては悪夢の2008年でした。
2009年に入り、K-1以外での舞台になりますがあの難攻不落のセーム・シュルトをKO(グラフにはありません)、そしてK-1WGP2009開幕でザビット・サメドフをボディストレート一閃KO、ファイナル進出となりました。
一方のルスラン・カラエフは、2006年のWGP開幕でバダ・ハリにKO勝ちするも、決勝ラウンドではグラウベ・フェイトーザにKO負け。その後、バダ・ハリ、メルヴィン・マヌーフに連続KO負けと厳しい3連敗を強いられます。
その後、しばらくのブランクをはさんで2008年K-1WGP予選台北大会で復活、見事優勝しWGPへと駒を進めました。その年のWGP開幕では強豪ハリッド・ディ・ファウストを破り決勝に進みましたが、グーカン・サキに破れ惜しくもベスト8止まり。2009年は現K-1ヘビー級チャンピオン京太郎を破ってのファイナル進出を決めています。
といった両者のここ10試合ですが、対戦相手を比べるとポイント(バダ4、カラエフ2)以上の差がありますね。
■やはりバダかなり有利か
カラエフの4連勝中の相手の中で一番格が高いと言えるのが、ぎりぎりでベスト8ファイターと言えるが常連まではいかないハリッド・ディ・ファウスト。対して、バダ・ハリの6連勝中の相手は、レイ・セフォー、グラウベ・フェイトーザ、ピーター・アーツ、エロール・ジマーマンとベスト8ファイターが軒並み並びます。
ベスト8ファイターではありませんが、体格で大きく上回るチェ・ホンマンもTKOで下しています。加えて極めつけがセーム・シュルトをKOしたことですね(It’s Showtime)。後はまさにK-1WGPの栄冠あるのみといったところです。
若手ホープの2人ですが、グラフの流れからもこの対戦はやはりバダ・ハリがかなり有利でしょうね。もしかすると圧勝するのではないでしょうか。それくらい実力に差があると思います。
もちろん、カラエフの活躍も見たいです。ファンが見たいのは、やはりこの2人のあまりにもエキサイティングな戦いですよね。楽しみにしましょう!
明日は、準々決勝第2試合目、エヴェルトン・テイシェイラ vs アリスター・オーフレイム編をお送りします。