K-1WGP2009ファイナルまで今日を含めてあと3日!
当日はK-1WGP初代王者ブランコ・シカティック、4TIMESチャンピオンアーネスト・ホーストがセコンドとして来日、そして海外のボクシングで有名なリングアナウンサー マイケル・バッファー氏も2006年のWGP以来復活するとのことで、決戦の火蓋を切るにふさわしいビッグイベントとなりそうです。
本日は、準々決勝第3試合、3TIMESチャンピオン セーム・シュルト vs 無冠の帝王ジェロム・レ・バンナ編です。
第1回、第2回に引き続き、折れ線グラフをご覧ください。
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■グラフの見方
グラフは、各ファイターのここ10試合の動きを表しています。
グラフ左端にある『スタート』を基点に、1勝で『+1ポイント』、1敗で『-1ポイント』として、10試合の動きを表現しています。
連勝が続けばポイントが加算されていき、グラフが右肩上がりになり、『調子が良い』と判断します。
最終(直近)のポイントが高ければ高いほど『現在の調子が良い』とします。10連勝していれば、最終的なポイントは10となり最高のコンディションとなります。
※ただし、風邪や怪我による当日のコンディションの良し悪しまでは含みません。
また、ここ10試合の主要な対戦相手を表記することで、数字だけでない差も見えるようにしています。
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準々決勝第3試合 ジェロム・レ・バンナ vsセーム・シュルト
■最近10試合の戦績
ジェロム・レ・バンナ 4勝6敗1KO
セーム・シュルト 9勝1敗4(T)KO
今回で4度目となる両者の対戦ですが、過去3試合はいずれもシュルトの勝ち。残念ながらバンナにいいところが見られません。
ここ10試合の両者の動きをグラフでご覧ください。
バンナがいかに調子が良くないかがおわかりになるでしょう。このような苦しい状態の中で戦い続けることはバンナも相当つらいでしょうね。無冠の帝王として久しいですが、うーん、もう限界かな・・・と感じてしまいます。ひょっとしたら、今大会で引退宣言などもあるのではないかと心配しています。
ここ最近の10試合を振り返ると、シュルト、レミーと、トップクラスのファイターに勝てていません。そして今旬の若手テイシェイラにも敗戦と、トップファイターとの対戦で勝てていませんね。
勝利した試合を見てみると、パク・ヨンス、チェ・ホンマン、澤屋敷、武蔵の4勝となります。
パク・ヨンスはテコンドーをバックボーンにしたファイターですがまだK-1に参戦して日の浅い選手です。ホンマン戦は身震いするようなおもしろい試合でしたが、ホンマンはトップファイターとは言えず、澤屋敷にはリベンジしましたが、通常なら負けない相手なのでこれは勝って当然でしょう。武蔵戦においては、武蔵が引退宣言した後の戦いでした。
4勝の内容も残念ながらあまりレベルの高い勝利とは言えません。
4度目のシュルトとの対戦は厳しい戦いが予想されますが、いつものように豪快なバンナを期待したいと思います。
さて、対するシュルト。グラフを見ていただければわかるように、非常に調子がいいですね。最終ポイントは昨日のテイシェイラ、アリスターを上回り『8』です。バンナが『-2』ですから、現在のコンディションの差がよくわかりますね。
シュルトは、ここ最近の10試合でスーパーヘビー級タイトルマッチを2度消化し2度とも防衛。マイティ・モー、ジェロム・レ・バンナを退けています。
他にも、グラウベ、アーツと、ビッグネームを倒していますね。内容が非常に良いです。
しかし、2008年度WGP開幕でピーター・アーツに敗れてから暗雲が漂い始めました。翌年の横浜大会でカラケスに勝利するもあまりスッキリしない内容。そして、その後It's Showtimeで実現したバダ・ハリ戦でまさかのKO負けを喫してしまいます(別団体での試合のためグラフの10試合には含めていません)。
その後のK-1WGP2009開幕戦では、新鋭で実力の高いダニエル・ギタに勝利するもパンチを何度か入れられ仰け反るシーンも。難攻不落、誰も勝てないイメージのあったのは以前の話かもしれませんね。
■シュルト圧倒的有利、しかし
グラフにあるように、現在のコンディションから比較するとあまりに差がある両者。しかし、シュルトは以前の『最強状態』ではありません。
アーツは3R攻め続け勝ちました。バダ・ハリはKOしました。ギタもパンチを入れいいところを見せました。そうです、今のシュルトに以前の誰も勝てなかったイメージはないのです。シュルト自身もそのことを自覚しているのではないでしょうか。
バンナには、とことん『ワンパンチ』で顔面を狙い続けて欲しい。キックボクシングのリズムで間合いを取っていては以前と同じ結果になってしまいます。ゴングと同時に、とにかく攻め込んでシュルトを後ろに下げて欲しいですね。
KOを取るならもちろん1R中にワンパンチで、長期戦で判定に持ち込むなら9分間顔面を攻め続けることですね。そのバンナが見れるかどうか。それが今回の対戦の鍵になります。それが出来ない限り、やはりシュルトの勝利でしょう。
さて、明日は最終日。連覇なるかレミー・ボンヤスキー vs 若手のホープ エロール・ジマーマン編です。どうぞお楽しみに!
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