【K-1FAN】K-1WGP2009 ベスト8ファイターを分析シリーズもいよいよ最後となりました。最後を飾るのは、昨年度王者レミー・ボンヤスキーです。
レミー・ボンヤスキーで思い出深いのは、2002年5月に行われたK-1 WGPパリ大会。そこでのピーター・マイストロビッチとの一戦ですね。
ロープ際でのハイキックがマイストロビッチの顔面にヒットし、その後マイストロビッチは見事に吹っ飛びそのまま失神。レミーの壮絶なKO勝利となったあの試合です。
僕はあの試合を見て、この選手は必ずグランプリで優勝するファイターになると思いました。
昨年度、3度目のWGP制覇を達成。レミー・ボンヤスキーは、今やアーツやシュルト、引退したホーストに並ぶK-1トップファイターの一人です。
レミーの戦績を振り返りましょう。
○メルヴィン・マヌーフ
2009.9.26 3R判定3-0 K-1 WORLD GP 2009 IN SEOUL -FINAL16-
○アリスター・オーフレイム
2009.3.28 3R判定3-0 K-1 WORLD GP 2009 IN YOKOHAMA
○バダ・ハリ
2008.12.6 2R0分53秒(失格) K-1 WORLD GP 2008 -FINAL-
○グーカン・サキ
2008.12.6 2R0分53秒、KO K-1 WORLD GP 2008 -FINAL-
○ジェロム・レ・バンナ
2008.12.6 3R1分46秒 TKO K-1 WORLD GP 2008 -FINAL-
○ポール・スロウィンスキー
2008.9.27 3R判定2-0 K-1 WORLD GP 2008 IN SEOUL -FINAL16-
○ヴォルク・アターエフ
2008.7.13 3R0分33秒、KO K-1 WGP 2008 IN TAIPEI
○メルヴィン・マヌーフ
2008.4.26 3R2分32秒 KO K-1 WGP 2008 IN AMSTERDAM
×ピーター・アーツ
2007.12.8 3R判定3-0 K-1 WGP 2007 -FINAL-
○バダ・ハリ
2007.12.8 3R判定2-0 K-1 WGP 2007 -FINAL-
○ステファン“ブリッツ”レコ
2007.9.29 1R2分50秒、KO K-1 WGP 2007 IN SEOUL -FINAL16-
○グラウベ・フェイトーザ
2007.4.28 3R判定2-0 K-1 WGP 2007 IN HAWAII
○ステファン“ブリッツ”レコ
2006.12.2 3R判定3-0 K-1 WGP 2006 IN TOKYO 決勝戦
○ゲーリー・グッドリッジ
2006.9.30 3R0分52秒、KO K-1 WGP 2006 IN OSAKA 開幕戦
○マイティ・モー
2006.7.30 3R判定3-0 K-1 WORLD GP 2006 IN SAPPORO
×ジェロム・レ・バンナ
2006.5.13 3R判定 K-1 WGP 2006 IN AMSTERDAM
○ザ・プレデター
2005.12.31 3R判定2-1 K-1 PREMIUM 2005 Dynamite!!
×セーム・シュルト
2005.11.19 1R2分08秒 KO K-1 WGP 2005 決勝戦
○チェ・ホンマン
2005.11.19 3R判定3-0 K-1 WGP 2005 決勝戦
○アレクセイ・イグナショフ
2005.9.23 延長R判定3-0 K-1 WGP 2005 開幕戦
○リカルド・ノードストランド
2005.5.20 3R判定3-0 K-1 Scandinavia 2005
×マイティ・モー
2005.4.30 3R判定2-1 K-1 WGP 2005 IN LAS VEGAS
○レイ“マーシレス”マーサー
2005.3.19 1R0分22秒、KO K-1 WGP 2005 IN SEOUL
○武蔵
2004.12.4 再延長R判定 K-1 WGP 2004 決勝戦
○フランソワ“ザ・ホワイトバッファロー”ボタ
2004.12.4 3R判定3-0 K-1 WGP 2004 決勝戦
○アーネスト・ホースト
2004.12.4 延長R判定3-0 K-1 WGP 2004 決勝戦
○曙
2004.9.25 3R0分33秒、KO K-1 WGP 2004 開幕戦
○アジス・カトゥー
2004.7.17 2R TKO K-1 WGP 2004 IN SEOUL
○フランソワ“ザ・ホワイトバッファロー”ボタ
2004.6.6 3R判定3-0 K-1 WGP 2004 IN NAGOYA
○中迫剛
2004.2.15 3R2分54秒、KO K-1 BURNING 2004
○武蔵
2003.12.6 3R判定3-0 K-1 WGP 2003 決勝戦
○シリル・アビディ
2003.12.6 1R1分46秒、KO K-1 WGP 2003 決勝戦
○ピーター・グラハム
2003.12.6 1R2分58秒、KO K-1 WGP 2003 決勝戦
○ボブ・サップ
2003.10.11 2R1分20秒(反則失格) K-1 WGP 2003 開幕戦
○マイケル・マクドナルド
2003.8.15 延長判定2-1 K-1 WGP 2003 IN LAS VEGAS
○ジェフ・フォード
2003.8.15 1R1分28秒、TKO K-1 WGP 2003 IN LAS VEGAS
○ヴァーノン“タイガー”ホワイト
2003.8.15 1R1分55秒、KO K-1 WGP 2003 IN LAS VEGAS
×セーム・シュルト
2003.7.13 5R判定3-0 K-1 WGP 2003 IN 福岡
○ビヨン・ブレギー
2003.3.30 3R1分29秒、TKO K-1 WGP 2003 IN SAITAMA
×ステファン“ブリッツ”レコ
2002.8.17 判定3-0 K-1 WORLD GP 2002 IN LAS VEGAS
×ミルコ・クロコップ
2002.7.14 2R2分06秒、TKO K-1 WGP 2002 IN 福岡
○ピーター・マイストロビッチ
2002.5.25 4R0分27秒、KO K-1 WGP IN PARIS
×エロル・パリス
2002.2.24 1R1分20秒、KO K-1 WGP 2002 オランダ大会
○メルビン・マヌーフ
2002.2.24 3R判定3-0 K-1 WGP 2002 オランダ大会
○セルゲイ・アルピホフ
2002.1.25 5R終了時 TKO K-1 WGP 2002 マルセイユ大会
○レイ・セフォー
2001.6.24 4R終了時、TKO K-1 SURVIVAL 2001
×ジェレル・ヴェネチアン
2001.2.4 3R 判定 K-1 WORLD GP 2001 オランダ地区予選
K-1戦績:47戦37勝10敗17(T)KO 勝率79% KO率46%
レミー・ボンヤスキーはもう47戦もキャリアを積んでいるんですね。しかもまだ32歳。あと2回グランプリ制覇できるかもしれませんね。ひとまずはホーストの4回制覇には並びたいところでしょう。
レミーは、2007.12.8のK-1 WGP 2007ファイナルでピーター・アーツに敗れて以降現在8連勝中です。このまま一気に2009年もWGP制覇するのでしょうか。
しかし疲れが出ているのか、昨年チャンピオンになったことでモチベーションが下がったのか、今年のレミーはあまりよくないと僕は見ています。
今年の春横浜で行われたアリスター・オーフレイム戦は最後の最後にハイキックでダウンを奪いかろうじて勝利を収めましたが、終始アリスターのパワーにおされ危うく黒星を数えるところでした。
これとそっくりな試合が過去にもありました。それは・・・とここで問題。その試合とはフランソワ“ザ・ホワイトバッファロー”ボタ戦のことなのですが、レミーはボタと2回戦っているんですよね。2004年の名古屋大会だったか、同じく2004年のWGPだったか・・・。
棚からDVD出してきて見ました^^ WGPの方ですね。レミーが1Rからボタのパワーに押されて3Rまでもつれこむんですね。ほんとにレミーこのままでは危ないという3R終了間際にハイキックがボタのこめかみにヒットしてボタがダウンしたのです。それでレミーが勝利を収めました。今年行われたvsアリスター戦はまさにそのボタ戦の再現のようでした。
レミーは元々ライトヘビーと言える体格で、K-1に対応するため徐々に体重を上げてきました。現在は108kgあります。元々大柄な体格ではなかったせいか、大型ファイターを苦手としています。
さきほど紹介したボタも大型のファイターです。ボタ戦では1回目の名古屋でも手古摺っています。マイティ・モー、セーム・シュルト、ジェロム・レ・バンナ、そしてピーター・アーツと、大型でパワーのあるファイターに負けている結果が残っています。最近ではアリスター・オーフレイムに勝ちましたが苦戦を強いられましたね。vs大型ファイター、レミーの弱点はここにあります。
改めてレミーのポテンシャルを確認してみましょう。グラフです。
テクニックとスピードを中心に、均整の取れたバランスだと思いますが、唯一心配なのがスタミナですね。スタミナがないというわけではありませんが、大柄なファイターとの対戦でどうしても疲れた姿を見るシーンが多いです。本当は防御力5をつけたいところですが、そのあたりの弱点を踏まえて4にしました。
レミーはご存知のとおり3TIMESチャンピオンですが、圧巻は2003年と2004年。レミーは14連勝で2003年と2004年に連続して王者になっているんですね。
2003年のヴァーノン“タイガー”ホワイト戦から、2003年・2004年とWGPで2度栄冠となるまで14連勝。すばらしいですね。
そ して今年は8連勝中です。2003・2004のときのように、連勝街道まっしぐらで2008・2009と連続優勝を果たすのでしょうか。楽しみです。
しかし今年は準々 決勝でジマーマンを破ったとしても、得意としない相手が待っています。準決勝での戦いは、セーム・シュルトかジェロム・レ・バンナです。どちらかと言えば バンナにあがってきて欲しいでしょうが、どんな結果になるでしょうか。
決勝でバダ・ハリがあがってきたらレミーは優位に立つことが出来ますね。レミーはバダに2連勝中です。というところで、レミーにしてみると、準決勝で当たる可能性の高いシュルト戦が大きなポイントとなります。
おそらく、準々決勝でのジマーマン戦は、ジマーマンが積極的に前に出てくるので派手な攻防になることが予想されます。レミーは無駄に打ち合うことはしませんが、スタミナ的に楽な試合にはならないことが予想されます。
対してその手前のブロック、セーム・シュルトvsジェロム・レ・バンナの戦いは、バンナが特別な攻撃をしない限り、シュルトの一方的な攻撃が終始続くことが予想されます。
レミーとシュルトが勝ち上がった場合、スタミナ的にはレミーが不利になると予想します。加えて、レミーはシュルトを苦手としていますから、よりレミーが不利になりますね。こっちのブロックはシュルトが有利ですね。
さきほども申しましたが、レミーにとっては準決勝のシュルト戦がすべてかと思います。そのためにジマーマンをどう料理するか、そこが見所ですね。
僕の予想としては、ジマーマンがかなりがんばると思いますので、レミーにとっては今大会厳しい結果が待っているのではないかと想像しています。
さて、本日で【K-1FAN】K-1WGP2009 ベスト8ファイターを分析シリーズ、全8回をすべてお送りしました。明日は、今シリーズでご紹介してきたベスト8ファイターのグラフをそれぞれ比較してみましょう。それでは!
2009年11月16日月曜日
【K-1FAN】K-1WGP2009 ベスト8ファイターを分析~レミー・ボンヤスキー編~
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