2009年11月24日火曜日

【K-1FAN】K-1WGP2009 ベスト8ファイターを分析~パワー・スピード・テクニック編~

いよいよ12月5日、決戦の日が近づいてきましたね。

今日はベスト8ファイターを分析~パワー・スピード・テクニック編~です。

どんなアスリートにも求められるパワーとスピード、そしてテクニック。K-1においてはよりアグレッシブな試合を望まれるため、この3要素は特に重要ですよね。

パワーだけでもダメですし、スピードだけでもダメ、テクニックも同じ。強いファイターはこの3つの要素を高いレベルで発揮します。

今回のシリーズでデータ化した10項目のグラフデータの中から、パワー・スピード・テクニックの3要素を抜粋しました。続きをご覧ください。



パワーファイターとして名高いのはK-1の番長ジェロム・レ・バンナですが、ここ最近は残念ながらそういったイメージがなくなってきました。今回のベスト8の中では、アリスター・オーフレイムがパワー的にはナンバー1ではないかと思います。

K-1の試合にはもちろん慣れてはいませんが、総合の試合でもパンチはよく使っているわけですから、そのパワーはK-1でも遺憾なく発揮できることは間違いありません。レミーも追い詰め、アーツにも判定ながら勝利を収めました。ファイナルでどこまでそのパワーを発揮できるかが見ものですね。

スピードでは文句なしにバダ・ハリですね。It's showtimeでKOされたセーム・シュルトもバダのスピードについていけなかったと言っても過言ではないでしょう。そしてスピードに加えてリーチが長く予想以上に伸びてきますから、相手はなおついていけない形になります。同じくスピードファイターとしてはルスラン・カラエフが並びます。2人には最高の"光速ファイト"を見せて欲しいですね。

最後にテクニック。テクニックと言えば、4TIMESチャンピオンアーネスト・ホーストを思い出しますね。しかし残念ながらホーストのようなテクニシャンが今はあまりいませんよね。今回のベスト8ファイターの中では、フライングニーなど多彩な攻撃を武器にするレミー・ボンヤスキー。前蹴りやジャブカウンター、接近しての膝蹴りなどの攻撃を得意とするセーム・シュルトにテクニックでは高いランクをつけました。

対戦別に見てみましょう。

バダ・ハリ vs ルスラン・カラエフ
スピードvsスピード対決
両者ともスピードを武器とするファイターですが、キレの面からバダ・ハリの方が一枚上手と思いますね。一連の攻撃はカラエフもすごいものがありますが、当て勘やここ一番の一発、命中率ではバダ・ハリの方が上ですね。バダ・ハリにミスがなければバダ・ハリ圧勝の可能性も高いのでは。

アリスター・オーフレイム vs エヴェルトン・テイシェイラ
パワーvsスピード 対決
パワーで圧倒するアリスターに、テイシェイラがスピードのあるキックを中心とした戦法でどこまで切り崩せるかという対決です。両者K-1での実績はまだまだですが、アリスターは総合で、テイシェイラは極真で大きな実績を持っています。K-1の舞台での完全異種格闘技戦になりますね。

ジェロム・レ・バンナ vs セーム・シュルト
パワーvsテクニック対決
パワー、スピード、テクニックともさほど差のない2人だと思います。しかし攻撃が一辺倒なバンナに対して、シュルトは離れてよし接近してよしの技があります。そこがシュルトのvsバンナ3連勝中の結果に表れていると思いますね。今回の4度目の対決も、バンナに変化がない限りシュルト俄然有利でしょう。

エロール・ジマーマン vs レミー・ボンヤスキー
スピードvsテクニック対決
一気呵成に攻め立てるジマーマンに対して、レミーが冷静に対処する展開が予想されます。体格的に差がないので、レミーがジマーマンの圧力に屈する可能性は低く、レミーがジマーマンの圧力をかわして2R、3Rと進む可能性が高いかと思います。レミーはカウンター狙いになると思うので、レミーのパンチが一発入ればジマーマンのダウンシーンもあるのでは。


圧倒的なパワー、目に止まらぬスピード、ファンを魅了するテクニック、ベスト8ファイターには最高峰のものを見せてもらいたいですね。この3要素に注目して、12/5の大会をじっくり見ていきましょう。

明日は、長期戦の鍵を握る、『スタミナ編』です。お楽しみに!

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