2009年12月24日木曜日

【K-1FAN】大晦日格闘技イベントを考える

みなさん、今日はクリスマスイブですね。
恋人と、家族と、ゆっくりとした日を過ごせたらいいですね。
僕は今晩家族でピザ&チキンです!

さあ、年末恒例格闘技イベントDynamite!!まであと1週間ですね。
うーん、しかしどうでしょうか。
あまり盛り上がっていない感も受けるのですが。

Dynamite!!という格闘技の祭典というイベントはいいと思うのですが、無理して大晦日にやらなくてもいいと僕は以前から思っています。


格闘技は決して穏やかな世界ではありませんしね。殴ったり蹴ったりを親戚や家族が集まる大晦日のお茶の間で見るのはあまり良くないでしょう。特に総合の場合、首を絞めたり、後ろから羽交い絞めにしたりがよくありますし、時にはそれらにより白目を向いて失神するシーンがまともに映ったりします。
(※失神するシーンはK-1でもボクシングでも空手でもありますが、『首を絞めて』という行為に対して。やはり実社会でも殺人につながっているわけですから。)

そういった刺激的なシーンを見て、大人は『わあ、すごいな』と興奮しつつも、それと現実を区分けして判断できるわけですが、中学生や高校生の思春期の子供たちには刺激が強すぎます。ましてや、小学生や幼少期の子供に見せることのできるものではありません。

それを

『大晦日はみんながテレビの前に集まるから』

といったことをビジネスチャンスと捕らえて、子供やお年寄りに関係なく、なんでもありで制限なく丸まま放送しているわけです。このテレビのあり方ってほんと疑問を持ちますけどね。

僕もボブ・サップvs曙、魔裟斗vsKID(大阪ドームで観戦)で盛り上がっていた一人ですが、タレントまがいの人をリングにあげるのは疑問を感じましたし、子供に見せられない過激な試合を放送する行為に対しては抵抗を感じてきました。

僕はK-1をはじめとして格闘技が好きですが、それは格闘技が精神や肉体を極めるということを目的としていて、その結果、鍛え抜かれた者にしかできない勝負や技を披露するといったところに興味を持つわけです。

加えて僕の持論を言うと、『前を向き合って戦う』、『後ろから攻撃しない』、『倒れた者に攻撃しない』というのが基本です。それが武道精神、侍精神というものでしょう。僕はそれを格闘技に見たいのであって、ルール上許されているからといって卑怯にあたる行為を見たくはありません。

今はそういった範囲がなく、『ウケればなんでもいいだろう』といった感覚にあることが問題なのです。何が正しくて何が間違っているかなどは関係なく、より刺激的なものを集めて大衆の関心を引こうとする(=視聴率があがる)テレビのやり方は完全に間違っているのです。それで『夢』や『感動』と言うわけですから、まあもうほんとにどうなってることやらと興ざめします。


僕は格闘技に興味があるのであって、そういった大衆心理を操るようなことに一切興味はありません。だからDynamite!!はこれからも続ければいいと思いますが、お茶の間の視聴率を狙った大晦日の格闘技イベントは今後必要ないと思いますね。

魔裟斗も今年で引退ですし、KIDも全盛期を過ぎています。ボビーやサップといったバラエティ路線ももうありません。総合格闘技も欧米では人気ですが、日本での普及は難しいでしょう。日本人はあまり過激なものを望みませんので。そういった意味で、大晦日格闘技興業は今年で見納めかなという気もします。(他に視聴率を取れるコンテンツがなければ続けるでしょうが)

世の中的にも、政権も変わり、環境を大切にし、ムダの削減を強く意識する社会になっています。大晦日の格闘技イベントは、『大盤振る舞いの大騒ぎ』といった感覚があって、それらに逆行していると思うんですよね。格闘技自体は、環境に優しくムダのないすばらしいものなのです。それを極端に煽ったり、おもしろおかしく作り上げることはもうやめて欲しいですね。

0 件のコメント:

コメントを投稿