2009年10月30日金曜日

【K-1FAN】いよいよK-1WGP2009FINAL(12/5)


2009年度のK-1MAXも盛況に終わり、いよいよWGPですね。12月5日(土)横浜アリーナ。

ヘビー級の新しい星バダ・ハリを中心に、総合格闘家のアリスター・オーフレイムがどんな戦いを見せるかが今大会の焦点。

ファイナルのカードをおさらいしておこう。



さあ、この組み合わせでどういった結果が生まれるか。
それぞれのファイターの現状とこれまでの流れをまとめてみよう。


バダ・ハリ
昨年度、WGPにおいてファイナリストまで上り詰めるも反則により失格。加えてヘビー級タイトル剥奪され、年末Dynamite!! ではアリスター・オーフレイムにまさかのKO負けという厳しい状況に追い込まれたバダ・ハリ。しかし今年度、難攻不落のセーム・シュルトから衝撃のKO勝ちを奪い、9月のWGP開幕ではサメドフからストマックブローによる貫禄のKO勝利。再度勢いに乗っている。

ルスラン・カラエフ
2006年から2007年にかけ、グラウベ・フェイトーザ、バダ・ハリ、メルヴィン・マヌーフに3連続KO負け、その後4連勝を飾るも(いずれもKO勝ち)、昨年度WGPでは準々決勝でグーカン・サキに判定負けを喫した。今年のWGP開幕で現K-1ヘビー級王者京太郎を退け、ファイナルに進出。バダ・ハリとは1勝1敗で3度目の対戦だ。

エヴェルトン・テイシェイラ
昨年のデビューから9戦/8勝/1敗/2(T)KO。今年はジェロム・レ・バンナも下し、WGP開幕では新鋭のシング“心”ジャディブに得意の粘り強い戦いで延長2R判定で勝利した。派手な試合はないものの、昨年のデビューから勝率89%という驚異的な戦績を残しルーキーながら抜群の安定感がある。

アリスター・オーフレイム
昨年大晦日Dynamite!!でバダ・ハリをKOし一気に注目を浴びた。今年の春には敗れるもののレミーを圧倒、先日のWGP開幕ではピーター・アーツに何もさせずに勝利。WGPファイナルへ進出した。驚異的な肉体的強さを持つアリスターであるが、トーナメントとなるとどうかが見ものだ。

ジェロム・レ・バンナ
ここ10試合で4勝6敗。2007年のパク・ヨンス以来KO勝利がなく、さしものバンナも最近はすっかり鳴りを潜めてしまっている。先日の開幕戦では武蔵からダウンも奪い勝利したものの、4連敗中で引退宣言をした後の相手だった。今大会まず相対するセーム・シュルトには3連敗中。厳しい戦いを強いられそうだ。

セーム・シュルト
今年、バダ・ハリから衝撃のKO負けを喫してしまったセーム・シュルト。他団体での試合だったためK-1のキャリアに傷はつかなかったものの、今までの難攻不落のイメージは薄れた。しかし、WGP開幕では、新鋭で前評判の高かったダニエル・ギダに貫禄勝ち。再び強いセーム・シュルトを見せ付けた。

レミー・ボンヤスキー
昨年のWGPで3度目の王者に輝いたレミーだが、今年の春にはアリスター・オーフレイムに勝利するも苦戦。WGP開幕戦では2連勝しているメルヴィン・マヌーフにも手こずった(結果は判定勝ち)。今年のレミーは少し低調気味だ。しかし、2007年ピーター・アーツに敗れて以降8連勝中。連覇してアーネスト・ホーストの記録(4回王者)に並ぶことが出来るか。

エロール・ジマーマン
エヴェルトン・テイシェイラに並び、ルーキーながら好成績を残しているエロジマン(2008年のデビューから9戦/7勝/2敗/3(T)KO)。WGP開幕では、WGP常連のグラウベ・フェイトーザを返り討ち、決勝へ駒を進めた。ここでレミーを倒せば一気に勢いづくことが出来る。今年のレミーなら倒せる可能性があるか。


以上、ファイナル8人の最近の流れをまとめてみた。みなさんはどんな印象をお持ちだろうか。決戦の12/5までWGPの行方を追う。

2009年10月29日木曜日

【K-1FAN】Dynamite!! ホームページをCHECK IT OUT!!

立ち技最強、総合最強、そして高校生最強とあらゆる格闘技イベントで活躍するトップファイターたちが、大晦日に集結する格闘技史上最大の祭典Dynamite!!のホームページを大晦日に向けてチェックしておこう!

対戦カードは発表があり次第アップされるよ!

http://www.tbs.co.jp/k-1dynamite/

2009年10月28日水曜日

【K-1FAN】K-1MAX2009ファイナル総括

魔裟斗の引退試合の相手として決定した第8代K-1MAX世界王者のジョルジオ・ペトロシアンが骨折。大晦日の対戦が微妙になっていますね。

全治2カ月なら対戦相手をアンディ・サワーに変えるという動きになっています。アンディ・サワーが対戦相手でもいいですが、魔裟斗が熱望している『最強の相手と最後に戦いたい』という思いからすると、やはりペトロシアン戦が実現して欲しいものです。

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/headlines/20091028-00000008-dal-fight.html


さてさて、K-1MAX2009ファイナル、良かったですよね。久しぶりに心動かされる内容でした。

最強チャンピオン ペトロシアンの誕生、武田幸三涙のラストマッチ、佐藤嘉洋vs城戸康裕の壮絶な打ち合いによるKO決着、渡辺一久vsチョン・ジェヒも良かったし、自演乙と対戦した中国のシュー・イェンは強かった。いい大会だったと思うね!

K-1甲子園組がいまいちなのが残念かな。毎回判定が多いし、どうもみんな若いのに若さがない。テレビ的にあまり壮絶なKOなんかがあっても良くないのかもしれないけど、なんか優等生ばかり集まってる感じですね。魔裟斗とか渡辺一久みたいな、荒っぽい子がいてもいいと思う。態度が悪いのはダメですけどね。もっと『10代だから出来る』というものを見せて欲しいですね。

今年のK-1MAXは、魔裟斗の引退というのが頭にあって、それに沿って大会が進められて、それぞれにいい影響を生んだと思います。来年からは魔裟斗がいないので、K-1MAXの印象がガラッと変わるでしょうけど、また新しいK-1が生まれると思います。来年のK-1MAXもみんなで盛り上げていきましょう!

2009年10月27日火曜日

【K-1FAN】ペトロシアン強し!第8代王者栄冠!魔裟斗が引退試合の相手に指名!

いやあ、ペトロシアン強かったですねえ。

僕の予想が外れてしまいました^^; アンディ・サワー残念。


もっとオーソドックスかなと思っていたんですけどね、今大会は非常にアグレッシブでK-1ファイターになったという感じでした。

準決勝で山本優弥をKOして、サワーとブアカーオが消耗戦になったらペトロシアン有利とは先日の記事にも書きましたけど、あそこまでサワーに何もさせないとは。

見ていて『おもしろくないなぁ』といった印象もなかったし、素直に『強いなあ』と感じて気持ちよかったですね。

さすが魔裟斗が即座に引退試合の相手に選んだだけのことはありますよ。


ペトロシアンには、ヘビー級で言えば3連覇していた頃のセーム・シュルト、ミドル級で言えばK-1に登場した頃のブアカーオのような強さを感じますね。

『これは勝てる相手いないよ』と感じるような。

その強いペトロシアンに魔裟斗が引退試合の相手として指名。

これはおもしろくなってきましたね!


では、また改めて昨日の大会の総括をお届けします。この記事は速報ということで。ではまた!(^_-)b

2009年10月26日月曜日

【K-1FAN】いよいよ決戦!K-1MAX2009ファイナル!!

いよいよ本日2009年度のK-1MAX世界王者が決まりますね!

その結果、魔裟斗が大晦日の引退試合の相手を会場で指名するなんてサプライズもあるみたいですし、盛り上がりそうです。

では本日は、K-1MAX2009ファイナル、最後の最後の予想といきましょうか。


ファイナル4のエントリーをおさらいしましょう。


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山本優弥 
12戦/7勝/5敗/1(T)KO(全戦績K-1)
vs 
ジョルジオ・ペトロシアン
43戦/40勝/1敗/2分/21(T)KO(K-1戦績4試合)

アンディ・サワー 
22戦/19勝/3敗/5(T)KO(全戦績K-1)
vs 
ブアカーオ・ポープラムック
27戦/23勝/4敗/7(T)KO(全戦績K-1)
 

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■山本優弥がキーポイント

全体的な構図としては、優勝候補は実績のあるアンディ・サワーかブアカーオ・ポープラムック。山本優弥が実績的に不利。ジョルジオ・ペトロシアンの評判が高くて不気味。といった感じですね。

しかし、トーナメント的には、サワーとブアカーオが潰しあいになるので、山本優弥とペトロシアンのブロックの方が有利と言えます。

ペトロシアンは技術力が高く打ち合わないので、山本優弥をかわして決勝にあがれば、ダメージの大きいサワーかブアカーオとあたることになり、ペトロシアン有利かという絵も浮かびます。

山本優弥がペトロシアンに対してバチバチに打ち合いにいった場合、サワーかブアカーオが有利になりますね。4人ともダメージをおった場合、実績と経験のあるサワーかブアカーオが俄然有利です。

山本優弥がペトロシアンのペースに合わせるような正当なキックボクシング戦法でいくと、ペトロシアンが優勝する可能性が高くなると見ます。


■KOに関してはどうか


トーナメントはいかにダメージを追わずに勝ち上がることが大切。ダメージを追わずに勝ち上がる方法、それはKO勝利しかありません。3Rもしくは延長で4R、5Rと試合を続けると当然のことながら体力を消耗します。1Rや2R半ばでKOにより相手をしとめてしまえば、次の試合が楽になりますよね。

各選手のKO率をおさらいしましょう。

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山本優弥 14.2%
ペトロシアン 52.5%
サワー 26.3%
ブアカーオ 30%
 
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MAX、WGPに関わらず、世界トーナメントの決勝ラウンドともなると実力が拮抗しているのでそう簡単にはKOが出ませんが、98年のWGPのようにピーター・アーツが3試合連続1RKOで閃光のごとく優勝したという例もあります。

MAXはミドル級なので、ヘビー級のようなKO、KOの大胆な試合は少ないわけですが、一進一退の攻防の中でKOが出るか出ないかは大きな勝負の分かれ目になります。

そのKOですが、KO率的にはペトロシアンの数字が圧倒的に高くなっています。しかしこれはペトロシアンの検証ページでも紹介したようにほとんどがK-1以外での数字。しかし、ペトロシアンが決勝でサワーかブアカーオからKOを取るのは困難としても、準決勝で山本優弥から取る可能性はあります。もちろん、山本優弥の逆転一発のKO劇なんてのもあるかもしれないですけどね。


■優勝は誰?

僕の予想はアンディ・サワーですね。その理由として、K-1デビューから9連勝、8連勝ときて、現在2連勝中で周期的に上り調子ではないかというところ。魔裟斗の最後の相手として期待されている部分でのモチベーションの高さも大きな力になるのではないでしょうか。サワー自身も魔裟斗を最後に倒して自分の存在感をあげたいと強く思っているでしょうしね。

ただし、準決勝でのブアカーオとの戦いが消耗戦になるでしょうし、決勝ではペトロシアンに手こずるだろうとは思いますけどね。サワーとしては山本優弥にあがってきて欲しいと思っているのではないでしょうか。

サワーじゃないとすればペトロシアン、その次にブアカーオ、最後に山本優弥ですかね。もし山本優弥が優勝するとするなら、爆発的な力を発揮して、準決勝、決勝とKOで爆進するような勢いが必要ですね。それくらいの勢いがないとこのトーナメントを制することは出来ないと思います。


さてさて、結果はどうなりますか^^ 僕個人的な願いとしては、サワーが優勝して大晦日に魔裟斗と対決というのが大きいですね。もちろん、今大会誰が優勝してもその栄光を称えたいです。そして今後のK-1MAXの発展につなげたいと思います。

では、今日の夜を楽しみにしましょう!

2009年10月23日金曜日

【K-1FAN】K-1MAX2009ファイナルを検証!第4回 アンディ・サワー編

今週も本日で終わりですね。みなさんご苦労さまでした。週末お仕事がある方は引き続きがんばってください。

さて、今週シリーズでお伝えしてきたK-1MAX2009ファイナルを検証!も今日が最終日。

最終日はアンディ・サワーです。

まずはいつのもように戦績を見てみましょう。

K-1:22戦/19勝/3敗/5(T)KO

09.07.13 ○ アルトゥール・キシェンコ 延長R判定3-0 K-1 WORLD MAX 2009 -FINAL8-
09.04.21 ○ リーロイ・ケスナー 3R判定3-0 K-1 WORLD MAX 2009 -FINAL16-
08.10.01 × アルトゥール・キシェンコ 延長R判定K-1 WORLD MAX 2008 -FINAL-
08.07 07 ○ ウォーレン・スティーブルマンズ 3R判定3-0 K-1 WORLD MAX 2008 -FINAL8-
08.04.09 ○ マイク・ザンビディス 延長R 2分05秒、KO K-1 WORLD MAX 2008 -FINAL16-
07.10.03 ○ 魔裟斗 2R終了後、TKO K-1 WORLD MAX 2007
07.10.03 ○ アルバート・クラウス 3R判定2-0 K-1 WORLD MAX 2007
07.10.03 ○ ドラゴ 2R1分43秒、KO K-1 WORLD MAX 2007
07.06.28 ○ オーレ・ローセン 1R2分07秒、KO K-1 WORLD MAX 2007
07.04.04 ○ 佐藤嘉洋 3R判定3-0 K-1 WORLD MAX 2007 -世界最終選抜-
06.09.04 ○ 小比類巻貴之 3R判定3-0 K-1 WORLD MAX 2006
06 06.30 × ブアカーオ・ポー.プラムック 2R2分13秒 KO K-1 WORLD MAX 2006
06.06.30 ○ 魔裟斗 3R判定3-0 K-1 WORLD MAX 2006 -
06.06.30 ○ ヴァージル・カラコダ 3R2分23秒 KO K-1 WORLD MAX 2006
06.04.05 ○ SHINOBU・ツグト・アマラ 延長R判定3-0 K-1 WORLD MAX 2006
05.10.12 ○ 武田幸三 2R0分31秒、KO K-1 WORLD MAX 2005
05.07.20 ○ ブアカーオ・ポー.プラムック 延長2R判定2-1 K-1 WORLD MAX 2005
05.07.20 ○ 安廣一哉 1R2分24秒、TKO K-1 WORLD MAX 2005
05.07.20 ○ 小比類巻貴之 3R判定2-0 K-1 WORLD MAX 2005 -
05.05.04 ○ マルフィオ・カノレッティ 3R判定3-0 K-1 WORLD MAX 2005
03.11.18 ○ 村浜武洋 3R判定2-0 K-1 WORLD MAX 2003
03.07.05 × アルバート・クラウス TKO K-1 WORLD WORLD MAX 2003


勝率 86.3% KO率26.3%。
敗戦は3つ。敗戦を喫した相手は以下だ。

× アルトゥール・キシェンコ 
× ブアカーオ・ポー.プラムック 
× アルバート・クラウス 

サワーは、K-1初参戦で過去の実績から優勝最右翼と目されていたが、クラウスにまさかのTKO負けを喫した。しかしその後はブアカーオに敗れるまで9連勝、そして08年にキシェンコに敗れるまで8連勝をしており、一度負けても長く連勝する特長がある。

連勝の内容としては、1回目の連勝の間には、ブアカーオ、武田幸三、魔裟斗を下し、2回目の連勝の間には、佐藤、ドラゴ、クラウス、魔裟斗、マイク・ザンビディスといった強豪を下してもの。いかにサワーが強くて安定しているのかがわかる。

対する準決勝の相手、ブアカーオはというと、28戦/24勝/4敗/7(T)KOの戦績の内、9連勝が1回、5連勝が1回、3連勝が3回となっており、短期間に敗戦を喫する特長がある。ブアカーオは前回佐藤に負けてから3連勝であるが、パターンからすると次に負ける可能性がある。

サワーは現在2連勝中。サワーが過去に短期間で負けた結果はないので、今までの流れからするとサワーに軍配ありかと予想する。


サワーが決勝にあがり、反対側のブロックからペトロシアンがあがってきた場合を考えてみよう。

ペトロシアンの戦績をおさらいすると、43戦40勝1敗2分21KO 。勝率93%。KO率52.5%。(キックボクシング + K-1の戦績) 知りうる範囲でのデータでは、最初の試合から引き分けを挟んで20連勝、1敗してその後現在までこちらも引き分け挟み20連勝中だ。ペトロシアンも連勝を得意とするが、パターンからするとそろそろ負ける頃だ。


3人を図で比較してみよう。


ブアカーオ  ○○○○○●○○○● ○○○○○○○○○● ○○○●○○○
サワー    ●○○○○○○○○○ ●○○○○○○○○● ○○
ペトロシアン ○○○○○○△○○○ ○○○○○○○○○○ ○●○○△○○○○○ ○○○○○○○○○○ ○○○



周期的には、サワーにエンジンがかかっているように感じる。ペトロシアンの戦績が一番優れているように見えるが、このデータはほとんどがK-1以外でのもの。世界最高峰のK-1MAXで7年間培ってきたブアカーオとサワーの戦績には及ばないと見るべきだろう。


ペトロシアンと準決勝で戦う山本優弥はどうかと言うと、同じように並べるとこのようになる。


ブアカーオ  ○○○○○●○○○● ○○○○○○○○○● ○○○●○○○
サワー    ●○○○○○○○○○ ●○○○○○○○○● ○○
ペトロシアン ○○○○○○△○○○ ○○○○○○○○○○ ○●○○△○○○○○ ○○○○○○○○○○ ○○○
山本優弥   ○●○●●●○○○● ○○



キャリアにかなりの差があることがよくわかる。山本優弥が他の3人に勝つことは至難の技なのだ。ちなみに、山本優弥を除く3人が魔裟斗、クラウスなどMAX歴代王者との対戦ありで上記の戦績を残しているのに対して、山本優弥が対戦した最高の選手はベスト8ファイターと言えるドラゴでのみある。内容的にもかなり差があるのだ。


不気味なのはやはりペトロシアンであるが、トータルでバランスのよいアンディ・サワーが王座奪還か!と僕は予想する^^

なにはともあれ1DAYトーナメント。怪我もある。不調もある。何が起こるかわからない。10月26日は、4人の死闘に酔いしれよう!

2009年10月22日木曜日

【K-1FAN】K-1MAX2009ファイナルを検証!第3回 ブアカーオ・ポー・プラムック編

いよいよ、決戦の日まで5日を切りました。

K-1MAX2009ファイナル、ベスト4の行方を追うシリーズも今日で3回目。

今日は、ブアカーオ・ポー・プラムックを特集します。

では、ブアカーオ・ポー・プラムックの戦績を見てみましょう。


K-1:28戦/24勝/4敗/7(T)KO


2009.07.13 ○ ニキー“N"ホルツケン 3R判定3-0 K-1 WORLD MAX 2009 -FINAL8
2009.04.21 ○ アンドレ・ジダ 延長R判定3-0 K-1 WORLD MAX 2009 -FINAL16
2008.10.01 ○ ブラックマンバ 1R2分18秒 KO K-1 WORLD MAX 2008 -FINAL
2008.07.07 × 佐藤嘉洋 3R1分50秒、KO K-1 WORLD MAX 2008 -FINAL8-
2008.04.09 ○ A・クラウス 延長R判定3-0 K-1 WORLD MAX 2008 -FINAL16
2008.02.24 ○ キム・ジュン 2R0分37秒 KO K-1 ASIA MAX 2008 IN SEOUL
2008.02.02 ○ 佐藤嘉洋 延長R判定2-1 K-1 WORLD MAX 2008
2007.10.03 × 魔裟斗 3R判定3-0 K-1 WORLD MAX 2007
2007.06.28 ○ ニキー“N”ホルツケン 3R判定3-0 K-1 WORLD MAX 2007
2007.04.04 ○ アンディ・オロゴン 3R判定3-0 K-1 WORLD MAX 2007
2007.02.05 ○ ツグト“忍”アマラ 3R判定3-0 K-1 WORLD MAX 2007
2006.09.04 ○ 宍戸大樹 1R0分15秒、KO K-1 WORLD MAX 2006
2006.06.30 ○ アンディ・サワー 2R2分13秒 KO K-1 WORLD MAX 2006
2006.06.30 ○ ドラゴ 3R判定3-0 K-1 WORLD MAX 2006
2006.06.30 ○ 佐藤嘉洋 2R0分18秒 KO K-1 WORLD MAX 2006
2006.04.05 ○ ヴァージル・カラコダ 延長R判定2-1 K-1 WORLD MAX 2006
2006.02.04 ○ マイク・ザンビディス 3R判定3-0 K-1 WORLD MAX 2006
2005.07.20 × アンディ・サワー 延長2R判定2-1 K-1 WORLD MAX 2005
2005.07.20 ○ アルバート・クラウス 3R判定3-0 K-1 WORLD MAX 2005
2005.07.20 ○ ジャダンバ・ナラントンガラグ 3R判定2-0 K-1 WORLD MAX 2005
2005.05.04 ○ ワシリー・シシ 3R判定3-0 K-1 WORLD MAX 2005
2005.02.23 × アルバート・クラウス 延長R判定2-1 K-1 WORLD MAX 2005
2004.10.13 ○ 武田幸三 再延長R判定3-0 K-1 WORLD MAX 2004
2004.07.07 ○ 魔裟斗 延長R判定3-0 K-1 WORLD MAX 2004
2004.07.07 ○ 小比類巻貴之 2R0分42秒、KOK-1 WORLD MAX 2004
2004.07.07 ○ ジョン・ウェイン・パー 延長R判定2-1K-1 WORLD MAX 2004
2004.04.07 ○ ジョーダン・タイ 3R判定3-0 K-1 WORLD MAX 2004


K-1での戦績は28戦を数えます。内、24の勝利。敗戦は4となっています。勝率86%。

意外にもKOが7つのみ。KO率は29%。昨日紹介したペトロシアンよりも低い数字となっている。


4つの敗戦の相手は以下。


2008.07.07 × 佐藤嘉洋
2007.10.03 × 魔裟斗
2005.07.20 × アンディ・サワー
2005.02.23 × アルバート・クラウス


2007年には魔裟斗に破れ、2008年には佐藤にKO負け。最近少々陰りが見えているのはこのあたりの印象が強いか。

準決勝で対するアンディ・サワーとは1勝1敗。ハイレベルな両者なだけに星の潰しあいになることは間違いない。

そういった意味では、反対側のブロックでダメージ少なく勝ち上がることが予想されるペトロシアンに有利。

もちろん、ブアカーオ vs サワー で衝撃的な1ラウンドKOという結果もあるかもしれない。

そうなる確率は低いが、そうなるとさらにおもしろいね。

タイの英雄ブアカーオ・ポー・プラムック、3度目の王者となり、その存在感をさらに高めることが出来るか? ブアカーオの戦いに注目です!

2009年10月21日水曜日

【K-1FAN】K-1MAX2009ファイナルを検証!第2回 ジョルジオ・ペトロシアン編

10月26日にせまったK-1MAX2009ファイナル。今日はジョルジオ・ペトロシアンの特集です。

山本優弥はFINAL4のファイターとしては実績が物足りないが、それはこのペトロシアンも同様。

しかしキックボクシング戦績(K-1含む)は61戦もある。

そして敗戦はわずか1。引き分け2の58勝。勝率はなんと98%!

ちなみに、負けた相手はノンタナン・ポー・プラムックでK-1オフィシャルサイト選手データによるとブアカーオの弟分ということだ。

ノンタナン・ポー・プラムック データ


では、ジョルジオ・ペトロシアンの戦績を見てみよう。


61戦58勝1敗2分

09年07月 ○ アルバート・クラウス 3R終了 判定3-0  K-1 WORLD MAX 2009 FINAL8
09年05月 ○ ファディル・シャバリ 3R終了 判定3-0  IT'S SHOWTIME
09年04月 ○ ジャバル・アスケロフ 3R 0:49 TKO K-1 WORLD MAX 2009 FINAL16
09年03月 ○ アンディ・サワー 3R+延長R終了 判定3-0 It's Showtime
09年01月 ○ デビット・ジャバキア 1R 1:44 KO Campionato Mondiale Thai Boxe
08年11月 ○ ウォーレン・スティーブルマンズ 3R終了 判定3-0 IT'S SHOWTIME
08年11月 ○ ナルポン・フェアテックス 5R終了 判定 Janus Fight Night "The Legend"
08年06月 ○ ラフィック・バッコウリ 3R 2:17 KO Thai Boxe Abano GP
08年05月 ○ カグリ・エルミス 5R終了 判定 Gentleman Promotions Fightnight
08年04月 ○ クリス・ナギンビ 3R終了 判定 IT'S SHOWTIME
08年04月 ○ マイケル・コーラ 4R KO K-1 Oktagon
08年03月 ○ ルイス・レイス 3R終了 判定 IT'S SHOWTIME Finale Trophy Max 75
07年11月 ○ マルコ・ピケ 3R終了 判定 Janus Fight Night 2007
07年11月 ○ アブダラ・マーベル 3R終了 判定 Janus Fight Night 2007
07年11日 ○ ホセ・レイス 3R終了 判定 Janus Fight Night 2007
07年10月 ○ ベロウズ・ラスタガー 1R KO Battle of Arnhem 6
07年07月 ○ アブダラ・マーベル 5R TKO Serata Muaythai Gala
07年05月 ○ アブダラ・マーベル 3R終了 判定 Muay Thai Event in Padova
07年05月 △ ブアカーオ・ポー.プラムック 5R終了 判定ドロー K-1 Scandinavia 2007
07年04月 ○ アースラン・マゴメドフ 5R終了 判定 K-1 Italy GP 2007 in Milan
07年03月 ○ サディオ・チソッコ 3R TKO King of Kings
07年01月 × ノンタナン・ポー.プラムック 5R終了 判定 Lumpinee Stadium
06年12月 ○ マルコ・ピケ 3R終了 判定 Janus Fight Night 2006
06年12月 ○ フラーネ・ラドニッチ 1R KO Janus Fight Night 2006
06年12月 ○ セドリック・ミュラー 3R終了 判定 Janus Fight Night 2006
06年11月 ○ イムロ・メイン 5R終了 判定 Rings Kickboxing Gala
06年09月 ○ フランキー・ハーダーズ 2R KO Kombat League Muay Thai World title
06年08月 ○ ジョニー・タンクレー 4R TKO The Night of Superfight
06年06月 ○ ベニート・コーぺーン 1R KO S-1 Muay Thai Middle Europe tournament
06年04月 ○ ロエル・リンク 1R KO Italian Extreme IV tournament
06年04月 ○ リチャード・バーンヒル 1R KO Italian Extreme IV tournament
06年02月 ○ ペック 3R KO Bangkok
06年01月 ○ ムハメッド・ボークヒス 5R終了 判定 The Night of Superfights III
05年10月 ○ テリック・ベンフキ 2R TKO The Night of Superfights II
05年06月 ○ オリバー・チェック 2R TKO WMC Intercontinental title
05年04月 ○ ガエタン・ファール 4R TKO Muaythai Mondiale A Trieste
05年04月 △ ピンシンチェー 5R終了 判定ドロー Bologna Fight Night
05年02月 ○ シェンシ・ビキリ 4R TKO European MTA Muaythai title
04年07月 ○ アニス・ケーボーイ 2R TKO Muaythai France vs Italy
04年00月 ○ テーヴェン・レック 5R終了 判定 Thailand vs Europa
03年11月 ○ ジャーボー・ジアネータ 3R KO Thaiboxing in Trieste
03年06月 ○ パトリック・カータ 1R KO Thaiboxing Gala in Mestre
03年04月 ○ リッカード・キューメーニ 5R終了 判定 La BangKok Italiana


データによると、K-1での試合は61試合中わずか4試合、ブアカーオとドロー、クラウスに勝利と、MAX歴代王者とも対等に渡り合っている。

舞台は異なるが、It’s Showtimeにて今年の春アンディ・サワーに勝利。

魔裟斗とは対戦がないが、実質、MAX歴代王者3人とすでに対戦経験があり、2勝1分と負けがない。

K-1での経験は少ないものの、現段階でK-1MAX世界のFINAL4で戦うに十分なファイターであることがわかる。

対して、準決勝での対戦相手となる山本優弥は、MAX王者との対戦経験がなく、ベスト8ファイターと言えるドラゴに勝ったのみ。常連ファイターとの対戦では小比類巻に敗れている。

判定勝ちが多いようなイメージのあるペトロシアンだが、KOは61試合中21。 決して多くはないがKOも取れるファイターだ。KO率は34%。


ペトロシアンの実力は、専門家だけでなく、ファンからも認められる声が多い。。

『パンチがよく見えている』、『体の芯がしっかりしている』、『体幹が強い』

などだ。

ミドル級のセーム・シュルトと言えるコンプリート・ファイターだ。

ただ、谷川代表が『ペトロシアンの試合はおもしろくない』と評するように、地味でスター性に欠けるところが唯一の欠点か。

しかし技術で魅せて観客を沸かせて欲しいものだ。


実力、実績ともにかなりペトロシアン有利。山本優弥に勝機があるとすれば、技術・作戦抜きで、ゴングと同時にロケットスタートで攻撃に徹し、ペトロシアンのペースを崩すことだ。KOを取らないと山本優弥に勝機はない。


ジョルジオ・ペトロシアン、どんな戦いを見せてくれるのか、そしてK-1MAX5人目の世界王者に上り詰めるのか。その可能性は十分にある。

2009年10月20日火曜日

【K-1FAN】武田幸三、ラストマッチに向けて追い込み

武田選手、練習おつかれさまです!

10月26日で最後かぁ。本当に残念です。

武田選手のK-1での戦績を振り返ってみましょう。

K-1:12戦/4勝/8敗/3(T)KO

勝敗 対戦相手 結 果 大会名 日 付
×川尻達也
 
1R2分47秒、KODynamite!! 20082008.12.31
×マイク・ザンビディス
 
3R判定3-0K-1 WORLD MAX 2007 -世界最終選抜-2007.4.4
×フェルナンド・カレロス
 
3R判定3-0K-1 WORLD MAX 2006 -世界一決定トーナメント決勝戦-2006.6.30
×アンディ・サワー
 
2R0分31秒、KOK-1 WORLD MAX 2005 -世界王者対抗戦-2005.10.12
宮田和幸
 
3R0分39秒、KOK-1 WORLD MAX 20052005.2.23
×ブアカーオ・ポー.プラムック
 
再延長R判定3-0K-1 WORLD MAX 2004 -世界王者対抗戦-2004.10.13
×小比類巻貴之
 
2R1分05秒、KOK-1 WORLD MAX 20042004.2.24
緒形健一
 
1R終了時、TKOK-1 WORLD MAX 20042004.2.24
×ドゥエイン・ラドウィック
 
2R0分46秒、KOK-1 WORLD MAX 20032003.7.5
×魔裟斗
 
3R判定3-0K-1 WORLD MAX 20032003.3.1
安廣一哉
 
3R判定3-0K-1 WORLD MAX 20032003.3.1
小次郎
 
3R判定3-0K-1 WORLD MAX 20032003.3.1


意外にも、12戦しか戦っていないんですね。それでもK-1に武田幸三の名前はしっかりと刻まれています。それほど存在感のあるファイターだったことを物語っていると思います。

10月26日の引退試合、本当に楽しみにしています。

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/headlines/20091020-00000019-spnavi-fight.html

【K-1FAN】K-1MAX2009ファイナルを検証!第1回 山本優弥編

いよいよ10月26日に迫ったK-1MAX2009ファイナルラウンド!
魔裟斗のいない今年のトーナメント。いったい誰が制するのか。
今週は、ファイナル4人、山本優弥、ジョルジオ・ペトロシアン、プアカーオ・ポー・プラムック、アンディ・サワーをひとりひとり検証していきます。
本日は、一躍トップスターになれるか?山本優弥編です。

まずは、山本優弥の戦績を見てみましょう。

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山本優弥戦績

K-1:12戦/7勝/5敗/1(T)KO

○ドラゴ
3R延長1R
K-1 WORLD MAX 2009
World Championship Tournament FINAL8 
2009.7.13

○イム・チビン
 3R判定3-0
K-1 WORLD MAX 2009 -FINAL16
2009.4.21

×小比類巻太信
 3R判定3-0
K-1 WORLD MAX 2009 -日本代表決定トーナメント
2009.2.23

○長島☆自演乙☆雄一郎
 3R0分59秒
TKOK-1 WORLD MAX 2009 -日本代表決定トーナメント
2009.2.23

○TATSUJI
 延長R判定3-0K-1 WORLD MAX 2009
日本代表決定トーナメント
2009.2.23

○マルフィオ“ザ・ウォーリヤータイガー”カノレッティ
 3R判定3-0
K-1 WORLD MAX 2008 -FINAL16-
※オープニングファイト
2008.4.9

×アンディ・オロゴン
 3R判定3-0
K-1 WORLD MAX 2008 -日本代表決定トーナメント
2008.2.2

×ファリッド・キダー
 3R判定2-0
K-1 WORLD MAX 2006 -世界王者対抗戦
2006.9.4

×TATSUJI
 2R2分47秒
TKOK-1 WORLD MAX 2006 -日本代表決定トーナメント
2006.2.4

○ASH-RA
 3R判定3-0
K-1 WORLD MAX 2005 -世界王者対抗戦
2005.10.12

×濱崎一輝
 2R2分20秒
TKOK-1 WGP 2005 IN HIROSHIMA
※オープニングファイト
2005.6.14

○城戸康裕
 3R判定3-0
K-1 WORLD MAX 2005 -世界一決定トーナメント開幕戦-
※オープニングファイト
2005.5.4

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今年特に力をつけてきた山本優弥ですが、戦績を見ると世界戦の決勝に出場するには物足りないものがありますね。

12戦のうち、勝ちが7、負けが5、KOはわずかに1。勝率58.3%、KO率14.2%。

経験はなくとも、デビュー12連勝で破竹の快進撃で出場!というなら納得するしワクワクするところなんですが。

そういうの見たいなあ^^


残念ながら世界に通用する日本人は、魔裟斗と佐藤嘉洋、強いてもう一人あげるなら実績のある小比類巻、この3人くらいですよね。

その他となると今回のような形になってしまう。

僕がK-1を好きな理由のひとつに、『日本人も外国人も関係なく平等』というものがあったのですが(過去のヘビー級の話だけどね)、

やはり日本での開催、テレビの問題などがあり、日本人びいきになってしまうところが残念です。

『日本人だけ納得していればいいのか?』というのがK-1に限らず僕がいつも心に抱いているテーマです。

K-1に限らず、外国人選手はわかっているけどアウェーの地で黙って頑張ってるんだろうなあと思うと、逆に外国人選手を応援したくなるんですよね。

どこの国でも自国の選手を応援したいというのは当たり前のことではあるのですが、国が違えど平等であって欲しいというのが僕の願いです。


といった思いもあるのですが、今回は山本優弥選手がファイナル4に進出ということで、山本優弥選手の戦いぶりを見たいと思います。

2月の日本代表決定トーナメント小比類巻と接戦、4月のFINAL16では韓国の実力者イム・チビンに判定勝ち、そして7月のFINAL8ではあのドラゴに勝利と、KO勝ちはないものの粘り強い戦いで実績を積み重ねています。

ただ、空手出身ということもありますが、消耗戦を制したという試合が多く、技術や経験に長けた他の3人とは実力にかなりの開きがあると思いますね。技術や経験が薄くとも、KOを取れる爆発力があれば良いのですが、さきほどの紹介したとおりKO率は14%とかなり低いです。

FINAL4でも同じようなファイトスタイルでいくなら、仮に準決勝であたるペトロシアンを何とか根性でねじ伏せることが出来ても、決勝のブアカーオもしくはサワーには通用しないでしょう。もっとも、サワーvsブアカーオが消耗戦になった場合、ひょっとしたらという期待も少しは生まれると思いますが。そう簡単にはいきませんよね。

僕としては、準決勝のペトロシアン戦では従来型のスタイルを一変して、KOを取りにいく奇襲攻撃でKO勝ちで決勝に進み、ダメージのない状態で決勝はいつものスタイルで最後までガンガン打ち合う、これが可能性は少なくとも山本優弥が優勝できるパターンかと思います。ブアカーオorサワーにガンガンいくと返り討ちに合う可能性が高いですが、技術で対抗できませんしね。最後は自分の持ち味で真正面からいったらいいと思います。

山本優弥選手、応援してます!

2009年10月19日月曜日

【K-1FAN】UFC ジ・アルティメット・ファイター シーズン9 WOWOW

UFC登竜門 ジ・アルティメット・ファイター シーズン9見ました。

うーん、これぞアメリカって感じの番組だね。

番組的にこれといって新しい企画みたいなものはないけど、昔と変わらずシンプルでわかりやすい。

これもアメリカだね。



ジ・アルティメット・ファイターとは、UFCに出場するための登竜門のリアリティ・ショー。もうシーズン9となるほどアメリカでは大人気の番組。

UFC社長のダナ・ホワイト(WOWOWではデイナ・ホワイトと呼んでいる)が自ら出演していて、新しい選手発掘に力を入れている。

ここで良い成績を残すと、UFCと正式契約が出来、総額10万ドルのファイトマネーもゲットできる。

現にジ・アルティメット・ファイター出身のファイターが実際にUFCに出場して活躍している。


こういった連携のある番組構成いいよね。

K-1でも、トライアウトがあるけど、それを番組構成して本番のWGPやMAXにつなげて欲しいね。

K-1甲子園なんかうってつけのコンテンツのように思うんだけど。

一部スペシャル番組としてはやっていたけど、シリーズで盛り上げてもいいんじゃないかと思うな^^


UFC ジ・アルティメット・ファイター

2009年10月15日木曜日

【K-1FAN】4万人規模イベント構想 今年の大晦日Dynamite!!はどうなる??

魔裟斗の引退試合をメインに、今年のDynamite!!はなかなかスケールの大きいものになりそうだ。

谷川代表は相変わらず「打倒紅白!」なんて言ってるけど、紅白は紅白でいいじゃん、って感じじゃない?^^

格闘技と歌番組で競ってなんになるの?そんな勝ち負けなんか気にせず格闘技ファンをうならせるマッチメイクにこだわって欲しいものだ。


谷川代表は、山本“KID”徳郁、田村潔司、所英男、桜井“マッハ”速人、青木真也、川尻達也、崔洪万、そしてK-1からはバダ・ハリ、ジェロム・レ・バンナなどの出場を話していたね。

うーん、どうなのかな。知名度のあるところでは、KIDも連敗中だし、所も同じく。崔洪万もね。スター性のある新しいファイターもいないし、視聴率的にはだいぶ厳しいと思うね。もちろん魔裟斗の試合はかなりいくだろうけど。


石井彗がいたらそれはそれは盛り上がるんだろうけどね。Dynamite!!に出たら高額なギャラがもらえて、さらに日本中の人気者になれるよね。でも石井があえてその道を選ばなかったのなら、石井ってそれこそ『ほんと男だよ』って思う。

秋山成勲、吉田秀彦、宇野薫、ヒョードル、ノゲイラ。ヴァンダレイ・シウバなどなど、このあたりの知名度と実力を兼ね備えたファイターが出ないわけだから、ラインアップ的に厚みを感じられないのは仕方ないか。


12月のK-1WGPでバダ・ハリvsアリスター・オーフレイムが実現しなかった場合、Dynamite!!で再戦はあるよね。これはかなり盛り上がると思うよ。去年は、バダがWGP決勝で反則負け、ヘビー級タイトル剥奪とかショックもあって、準備期間も少なくああいった結果になったけど、今回は2人ともWGPに出場するわけだし、立場はイーブン。怪我さえなければ再戦あるよね。


Dynamite!!、引き続き、情報を追っていこう。



http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/headlines/20091014-00000017-spnavi-fight.html

2009年10月14日水曜日

【K-1FAN】<!! 速報 !!>FieLDS Dynamite!!開催正式発表!!

今年の大晦日もDynamite!! 当初は『ダイナマイッ!』と発音するなんて言ってましたね^^

今年は魔裟斗の引退試合がありますから、開催があることは間違いないところだったのですが、

うーん、しかしDynamite!!も、Dynamite!!じゃなくなってきましたよね・・・。

普段は見れないダイナマイト級のカードが並ぶからDynamite!!だったのに、ここ数年はすっかりお茶の間ダイナマイトになってしまいました^^;

当初のDynamite!!は、ミルコvs桜庭、おー!! 魔裟斗vs山本KID、おー!! って感動があったけど、最近はそういった心動かされることがなくなりましたね。

魔裟斗vs山本KIDのときは実際に大阪ドームに見に行きましたけど、本当に二人のオーラがすごかったですよ。

ボブ・サップvs曙も、お~!!って感じでしたけどね。2003年12月31日。大相撲の横綱、曙のK-1参戦があまりにも衝撃的でしたから。視聴率もすごかったですよね。でも、その後はご承知の通り・・・^^;

結局、こういった人気やブームに味をしめてしまって、エンタメ路線に走ってしまったんですよね。K-1は本来のストイックなイメージが失われてしまうし、総合格闘技はタレントも出場できてそれこそ『なんでもあり?』って思われてしまう。俳優も出てましたよね。

本当のファンには迷惑な話だし、なにより一生懸命やっているファイターの気持ちになって欲しい。生活がかかっているし、家庭を持っている人もいる。命をかけてやっているのです。なのにいきなり知名度だけの実力のない人に働く場を奪われる。こんなの理不尽ですよね。これじゃまるで日本のサラリーマンの世界だよ^^;

『紅白歌合戦に勝つ』とか、そもそも発想がお門違い。盛り上げるためにそんなこと言ってるのかもしれないけど、そんなこと誰も望んでないよ。

今回のDynamite!!は、魔裟斗を中心に構成されるだろうけど、本格的な試合もあり、エンタメ試合もあり、あれもあり、これもあり、みたいな欲張りな間違ったお祭り騒ぎはやめて欲しいね。でないと、みんなもう大晦日になったらこう言い出すよ。

『格闘技またやってるよ』

UFCに負けないしっかりとしたイベント開催を強く望む!!


http://www.k-1.co.jp/jp/news/2009/1014_dynamite_01.html

【K-1FAN】魔裟斗引退試合は3分10R?? 完全燃焼ラストマッチ

みなさん、こんには。K-1FANのHIROです。
魔裟斗の引退試合についての記事が出ましたね。

え?3分10ラウンド??

過去のK-1の試合はほとんど見ているつもりですが、そのような試合が過去にありましたかね。記憶にないです^^

魔裟斗は解説の席で、

『3Rじゃ決着がつかない。もっとラウンドを増やしたらどうか。』

という発言をしていました。

自らそれを実現して、新しいK-1を見せてくれるかもしれませんね。


谷川代表は

「必ずしも優勝者とやることが決まっているわけではない」

と言ってます。

これは、アンディ・サワーがファイナルで優勝できないかもしれないということか、はたまたペトロシアンが優勝した場合困る・・・ということか^^;

それは冗談ですが、いずれにしても

3TIMESチャンピオンになりさらに大きくなったサワーに、魔裟斗が生涯最後の戦いを挑む

といった展開が、ラストマッチとして一番劇的ではないでしょうかね。魔裟斗はサワーに一度も勝っていませんしね。

いずれにしても、今年の大晦日は完全に魔裟斗が主役ですね。楽しみにしてます!

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/headlines/20091014-00000016-spnavi-fight.html

2009年10月13日火曜日

【K-1FAN】秋山成勲vs.ヴァンダレイ・シウバ決定、UFCの2010年2月大会で実現

総合の話題になりますが、秋山選手が個人的に好きなので一筆^^

秋山がかねてから対戦を希望していたヴァンダレイ・シウバとの対戦が決定しましたね。例のスキンクリーム事件から日本ではヒール的な扱いになっていましたが、それを除いては秋山の試合はどれもエキサイティングでおもしろいものでした。

僕としては、HERO'Sに続いてDREAMに参戦して、彼の勇姿を日本で見せて欲しかった。と、当時は思いましたが、今はUFCの舞台で世界に名を馳せて欲しいと願ってます。

秋山にしろ、北京オリンピック金メダリストの石井彗にしろ、そしてPRIDEで活躍した吉田秀彦、五味隆典、みんなDREAMを選択しませんでしたね。テレビの露出よりも実力や本物を求めた結果でしょうか。

真意はわかりませんが、僕は格闘技をエンターテイメント化するのは反対なので、純粋な気持ちで試合に臨み、より多くのファンを喜ばせて欲しいと思います。

とにもかくにも、秋山選手、がんばってください。

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/headlines/20091013-00000015-spnavi-fight.html

【K-1FAN】辰吉に勝った19歳タイ人急死/サーカイ・ジョッキージム

以前辰吉と対戦、勝利したこともあるボクサーのサーカイ・ジョッキージム選手が硬膜下血腫で死去したそうですね。

19歳の若さでした。心からご冥福をお祈りいたします。

K-1でもこのような悲しい出来事が起こる可能性は多分にあります。主催者側はより慎重に選手の体調管理などに気を配って欲しいですね。


http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/headlines/20091013-00000001-jij-spo.html

2009年10月9日金曜日

【K-1FAN】10.26K-1MAX2009 みんなで優勝者を予想しよう!

10.26の決戦まであとわずかとなったK-1MAX2009王者決定戦!

いったい誰がチャンピオンになるのか。

常連、サワー、ブアカーオのどちらかが3TIMESチャンピオンとなるのか、新鋭ペトロシアンが新しい時代を築くのか、それとも、山本優弥が魔裟斗に並ぶ日本人王者となれるのか?!

あなたが選ぶK-1MAX2009王者は誰だ?!

<参考>

K-1MAX2009FINAL出場の4人のインタビューを見て分析してみよう!

魔裟斗に並ぶ王者になれるか?! 山本優弥 インタビュー

いつの間にか妖怪の異名? ペトロシアン インタビュー


魔裟斗の最後の相手はやはりこの男か サワー インタビュー

完全復活のノロシをあげるか ブアカーオインタビュー

2009年10月8日木曜日

【K-1 FAN】キシェンコの対戦相手はイランのルスラン・カラエフ?!

K-1MAX2009シリーズで惜しくもベスト4入りを逃したアルトゥール・キシェンコ。でも10月26日にワンマッチでキシェンコが見れるぞ。そのキシェンコの相手が決定!

アマチュア戦績85戦、プロ転向後は8戦無敗、イランのトゥファン“ストーム”サラフズンだ。

“ストーム”の異名を持つ強烈なラッシュ攻撃が持ち味らしい。25歳と年齢も若い。ミドル級のルスラン・カラエフ?!^^

キシェンコはK-1MAXの外国人スターになる逸材。サラフズンを下し、2010年さらなる飛躍を期待したい。それともサラフズンがニュースターになるのか?!


トゥファン“ストーム”サラフズン

アルトゥール・キシェンコ

【K-1 FAN】キシェンコの対戦相手はイランのルスラン・カラエフ?!

K-1MAX2009シリーズで惜しくもベスト4入りを逃したアルトゥール・キシェンコ。でも10月26日にワンマッチでキシェンコが見れるぞ。そのキシェンコの相手が決定!

アマチュア戦績85戦、プロ転向後は8戦無敗、イランのトゥファン“ストーム”サラフズンだ。

“ストーム”の異名を持つ強烈なラッシュ攻撃が持ち味らしい。25歳と年齢も若い。ミドル級のルスラン・カラエフ?!^^

キシェンコはK-1MAXの外国人スターになる逸材。サラフズンを下し、2010年さらなる飛躍を期待したい。それともサラフズンがニュースターになるのか?!


トゥファン“ストーム”サラフズン

アルトゥール・キシェンコ

2009年10月7日水曜日

【K-1FAN】魔裟斗の最後の相手はやはり”あの男”しかいない

みなさん、こんにちは。
非常に強い台風18号が本島に上陸する見込みですね。
今日は早めの帰宅でまいりましょう。

僕は週末の波に期待です。
まあ、週末はもう北海道の方にいってしまうみたいですが。
残りのうねりでGO!です^^


さて、10.26、K-1MAX。2009年度のチャンピオンが決まる日が近づいてきました。トーナメント組み合わせを見てみましょう。


<準決勝(1)>
山本優弥(日本)
ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)

<準決勝(2)>
アンディ・サワー(オランダ)
ブアカーオ・ポー.プラムック(タイ)

<リザーブファイト>
佐藤嘉洋(日本)
城戸康裕(日本)


魔裟斗不在の今年のトーナメントで、唯一日本人として名を連ねる山本優弥には是非活躍を期待したいですね。優勝したら一躍スターですよ^^ しかし相手は未だそのポテンシャルが計り知れないジョルジオ・ペトロシアン。どうなりますかね。

準決勝(2)では星の潰し合い。2TIMESチャンピオン同士の対決。濃厚な時間を堪能できるはずです。アンディ・サワーは、ご存知の通り魔裟斗が一度も勝っていない相手。やはり大晦日の魔裟斗ラストマッチの相手はこの男か。

リザーブマッチにも注目しましょう。K-1はリザーブから優勝っていうのも過去に何回かありますから^^


K-1 WORLD MAX 2009 World Championship Tournament FINAL
10月26日(月)神奈川・横浜アリーナ 開場16:30 開始18:00

2009年10月6日火曜日

【K-1FAN】8年に1度の奇跡が起こる?! K-1WGP2009をいろいろな角度から分析【歴代チャンピオン編】

シリーズでお送りしてきた『K-1WGP2009をいろいろな角度から分析』シリーズ、今日で最終章。

今日は、K-1WGP2009をいろいろな角度から分析【歴代チャンピオン編】と題してお送りします。

K-1WGP歴代チャンピオン、そして準優勝者をリストアップしてみました。見てみましょう。

――――――――――――――――――――――――――――――
1993年 優勝:ブランコ・シカティック  準優勝:アーネスト・ホースト
1994年 優勝:ピーター・アーツ     準優勝:佐竹雅昭
1995年 優勝:ピーター・アーツ     準優勝:ジェロム・レ・バンナ
1996年 優勝:アンディ・フグ       準優勝:マイク・ベルナルド
1997年 優勝:アーネスト・ホースト   準優勝:アンディ・フグ
1998年 優勝:ピーター・アーツ     準優勝:アンディ・フグ
1999年 優勝:アーネスト・ホースト   準優勝:ミルコ・クロコップ
2000年 優勝:アーネスト・ホースト   準優勝:レイ・セフォー
2001年 優勝:マーク・ハント       準優勝:フランシスコ・フィリォ
2002年 優勝:アーネスト・ホースト   準優勝:ジェロム・レ・バンナ
2003年 優勝:レミー・ボンヤスキー   準優勝:武蔵
2004年 優勝:レミー・ボンヤスキー   準優勝:武蔵
2005年 優勝:セーム・シュルト      準優勝:グラウベ・フェイトーザ
2006年 優勝:セーム・シュルト      準優勝:ピーター・アーツ
2007年 優勝:セーム・シュルト      準優勝:ピーター・アーツ
2008年 優勝:レミー・ボンヤスキー   準優勝:バダ・ハリ
2009年 優勝:?
――――――――――――――――――――――――――――――

うーん、こうして歴代チャンピオン、そして順優勝者の名前を並べてみると、いろいろな戦いの記憶が蘇ってきて感慨深いものがありますなあ。

今回、K-1WGP2009をいろいろな角度から分析【歴代チャンピオン編】と題してお送りしておりますが、チャンピオンだけでなく準優勝者の名前をも並べました。

それは、準優勝者の名誉のためにという気持ちもあるのですが、チャンピオンだけ並べても比較の対象がないのでいまひとつイメージが沸かないからです。

優勝者はどうして優勝できたのか、準優勝者はどうして優勝できなかったのか、ここがポイントなんですよね。優勝者と準優勝者を比較して分析してみれば、今年のトーナメントのイメージもつかめてくると思います。

先にあげた歴代優勝者リストを見て、複数回チャンピオンになっているファイターは、どんなファイターでしょうか。

安定したファイター

ですね。


アーネスト・ホースト、ピーター・アーツ、レミー・ボンヤスキー、セーム・シュルト。


みんな肉体的にも精神的にも技術的にも高いレベルで安定したファイターです。



アンディ・フグは他界してしまったのでチャンピオンになった回数が1回であるのは仕方ないことです。きっと生きていればあと1回は優勝できていたのではないでしょうか(年齢的にあと1回)。

ブランコ・シカティックの優勝はK-1WGPが初開催で、誰が優勝してもおかしくない状況だっただけに実現した結果だったと思いますね。ピーター・アーツが初戦で敗れたのも大きかった。決勝のホーストは当時まだ無名でしたしね。

2001年優勝のマーク・ハントについては、ホーストやアーツといった手堅いファイターにあたらなかったことが優勝できた大きな要因でしょう(バンナ⇒レコ⇒フィリォで優勝)。もちろんハントの能力もありますけどね。その後はトップファイターとしては続かなかったのが残念なところです。


歴代の優勝者と準優勝者を見てみると、本当にあと一歩で準優勝者がチャンピオンになれていたんですよね。バンナだって1回はチャンピオンになれていた、フィリォもミルコも。しかしあと一歩のところで差が出て栄冠をつかみ取れなった。その、あと一歩のところでパワーを出せるファイターがチャンピオンになれるんですよね。


もう一度2009年のWGP FINALラウンドのファイターを見てみましょう。


――――――――――――――――――――
バダ・ハリ
ルスラン・カラエフ
アリスター・オーフレイム
エヴェルトン・テイシェイラ
ジェロム・レ・バンナ
セーム・シュルト
レミー・ボンヤスキー
エロール・ジマーマン
――――――――――――――――――――


今回、安定しているファイターとして実績があるのは、セーム・シュルトとレミー・ボンヤスキーです。ピーター・アーツは開幕で敗れましたし、アーネスト・ホーストは引退したのでもちろんいません。となると、優勝の確率が高いのはシュルトとレミーとなります。

しかし、シュルトもレミーも最初は優勝経験がなかったわけです。ではその状態の彼らがどうして優勝できたのか。それはやはりそれまでにしっかりとした実績を積み重ねてきていたからです。では、その優勝未経験者で、しっかりとした実績を積み重ねてきているファイターは誰か。


――――――――――――――――――――――――――
バダ・ハリ          K-1初代ヘビー級王者。
2008K-1WGP準優勝。19戦/14勝/5敗/12(T)KO
ルスラン・カラエフ      K-1デビュー5年目。19戦/12勝/7敗/6(T)KO。
アリスター・オーフレイム   K-1戦席4戦2勝。MMAファイター。
エヴェルトン・テイシェイラ  K-1デビュー2年目。9戦/8勝/1敗/2(T)KO
ジェロム・レ・バンナ     2002K-1WGP準優勝。
67戦/47勝/18敗/1分/1無効試合/32(T)KO。36歳。
エロール・ジマーマン     K-1デビュー2年目。9戦/7勝/2敗/3(T)KO
――――――――――――――――――――――――――


そうすると、バダ・ハリとジェロム・レ・バンナに絞られます。しかし、両者とも歴代チャンピオンたちと比較すると安定感には欠けるファイターですよね。

しかもバンナは何度と王者の座を逃していて、もう大ベテラン。残念ながら全盛期とは言えない。しかしバダ・ハリはまさにこれからのファイターで実績もある。去年のWGP準優勝者で、K-1ヘビー級王者のタイトルも取った。バダとバンナとを比較すると、現段階ではバダの方がかなり優勢です。

では、シュルト、レミー、バンナ、バダ・ハリを除いて、安定感のあるファイターは誰か。残りはすべて新人になります。


――――――――――――――――――――
ルスラン・カラエフ
アリスター・オーフレイム
エヴェルトン・テイシェイラ
エロール・ジマーマン
――――――――――――――――――――

エヴェルトン・テイシェイラですね。


カラエフはいつもいい試合をするので大好きなんですけど、どうしても突進して打ち合うのでKO負けが多く安定感がない。ただ先日のWGP開幕では安定感を見せた。それがFINALにどうつながるか。

アリスターは今シリーズ最も注目されるファイター。しかし実績が乏しく、1日3試合をこなすことができるかは不安。昨年からのK-1での戦いぶりから、パワー、スタミナともにあるように思えますが、長期戦はつらいはずです。そういった点から安定度は低い。

アリスターが優勝するなら、2001年のマーク・ハントのようにKO、KOで突き進まないと厳しいと予想します。相手を故意に転倒させてばかりの戦術を続けて試合をだれさせてしまうことだけは避けて欲しいですね。アリスターのその後のキャリアにも響きます。

エロール・ジマーマンは将来ホーストやアーツのようになるファイターじゃないかと思っています。バランスの良いトータルファイター。しかしアーツやホーストはKOが取れました。ジマーマンにはその爆発力が見られないですね。トーナメントを制するにはまだ若いか。


というところで、新人で優勝の可能性が高いのはエヴェルトン・テイシェイラだと思いますね。テイシェイラも他の3人に同じく実績はないですが、極真空手での実績があります(極真現世界王者)。しかもK-1 2年目で9戦8勝1敗。KO負けなし。9戦のうち延長で5Rをこなして勝ったのが3度。スタミナがあり、心も折れません。

ただし、KOが取れないですね。KOが取れないとトーナメントは体力的にきつい。さしものテイシェイラも、延長戦を続けて勝ち上がって決勝でベストファイトをするのは厳しいでしょう。準々決勝か準決勝を勝って、うち1試合でも1RKO勝ちの試合があれば、テイシェイラの優勝の可能性は高くなると思いますね。


というところで、安定性と実績を踏まえて、優勝の可能性が高いファイターとしては、

――――――――――――――――――――
セーム・シュルト
レミー・ボンヤスキー
バダ・ハリ
エヴェルトン・テイシェイラ
――――――――――――――――――――

となります。


ブロック別に見てみましょう。

――――――――――――――――――
【A】

バダ・ハリ
ルスラン・カラエフ

アリスター・オーフレイム
エヴェルトン・テイシェイラ

【B】

ジェロム・レ・バンナ
セーム・シュルト

レミー・ボンヤスキー
エロール・ジマーマン

――――――――――――――――――


順当に行けば、決勝はバダ・ハリvsシュルト、もしくはバダ・ハリvsレミー。準決勝で、シュルトvsレミーの星の潰し合いのパターンもありますので、その場合なおバダ有利ですね。

次に可能性があるのは、テイシェイラvsシュルト、もしくはテイシェイラvsレミー、ですね。しかし準決勝でテイシェイラがバダと当たった場合、ちょっとバダのスピードについていけない気がしますね。そのあたりをどう克服するか。

仮にアリスターがテイシェイラに勝って、準決勝でバダ・ハリと当たっても、バダ・ハリが2度やられることはないと思いますね。バダはそこで苦手意識を持つタマじゃないと思いますよ。


他にもいろいろな見方はできますが、過去の経緯を見ると、奇跡の優勝というのは1993年のブランコ・シカティック、2001年のマーク・ハントの2つと言っていいでしょう。WGPは過去16回開催されていますから、その確率16分の2、12.5%です。

しかしここでおもしろいデータが。お気づきの方もいらっしゃるのでは。12.5%の奇跡が8年に1度起こってるんですね。1993年のブランコ・シカティックの優勝と、2001年のマーク・ハントの優勝が奇跡とするなら、今回のWGPがなんと3回目の奇跡の年なんですよね。8年に1度奇跡が起こる!? かもしれません^^


――――――――――――――――――
1993年 優勝:ブランコ・シカティック 
1994年 優勝:ピーター・アーツ     
1995年 優勝:ピーター・アーツ     
1996年 優勝:アンディ・フグ      
1997年 優勝:アーネスト・ホースト   
1998年 優勝:ピーター・アーツ     
1999年 優勝:アーネスト・ホースト   
2000年 優勝:アーネスト・ホースト   
2001年 優勝:マーク・ハント 
2002年 優勝:アーネスト・ホースト   
2003年 優勝:レミー・ボンヤスキー   
2004年 優勝:レミー・ボンヤスキー   
2005年 優勝:セーム・シュルト     
2006年 優勝:セーム・シュルト     
2007年 優勝:セーム・シュルト     
2008年 優勝:レミー・ボンヤスキー   
2009年 ???
――――――――――――――――――


さてさて、そんなこんなでどうなることやら。みなさんはどんな結末を期待するでしょうか。とにもかくにも、ハラハラドキドキしたいですよね!


では、これを持ちまして『K-1WGP2009をいろいろな角度から分析』シリーズを終了致します。また開催日前にWGPの話題を書きたいと思います。ありがとうございました。


次回は、そろそろ近づいてきました、10月26日に行われるK-1MAXのFINALについての話題を掲載する予定です。

【K-1FAN】8年に1度の奇跡が起こる?! K-1WGP2009をいろいろな角度から分析【歴代チャンピオン編】

シリーズでお送りしてきた『K-1WGP2009をいろいろな角度から分析』シリーズ、今日で最終章。

今日は、K-1WGP2009をいろいろな角度から分析【歴代チャンピオン編】と題してお送りします。

K-1WGP歴代チャンピオン、そして準優勝者をリストアップしてみました。見てみましょう。

――――――――――――――――――――――――――――――
1993年 優勝:ブランコ・シカティック  準優勝:アーネスト・ホースト
1994年 優勝:ピーター・アーツ     準優勝:佐竹雅昭
1995年 優勝:ピーター・アーツ     準優勝:ジェロム・レ・バンナ
1996年 優勝:アンディ・フグ       準優勝:マイク・ベルナルド
1997年 優勝:アーネスト・ホースト   準優勝:アンディ・フグ
1998年 優勝:ピーター・アーツ     準優勝:アンディ・フグ
1999年 優勝:アーネスト・ホースト   準優勝:ミルコ・クロコップ
2000年 優勝:アーネスト・ホースト   準優勝:レイ・セフォー
2001年 優勝:マーク・ハント       準優勝:フランシスコ・フィリォ
2002年 優勝:アーネスト・ホースト   準優勝:ジェロム・レ・バンナ
2003年 優勝:レミー・ボンヤスキー   準優勝:武蔵
2004年 優勝:レミー・ボンヤスキー   準優勝:武蔵
2005年 優勝:セーム・シュルト      準優勝:グラウベ・フェイトーザ
2006年 優勝:セーム・シュルト      準優勝:ピーター・アーツ
2007年 優勝:セーム・シュルト      準優勝:ピーター・アーツ
2008年 優勝:レミー・ボンヤスキー   準優勝:バダ・ハリ
2009年 優勝:?
――――――――――――――――――――――――――――――

うーん、こうして歴代チャンピオン、そして順優勝者の名前を並べてみると、いろいろな戦いの記憶が蘇ってきて感慨深いものがありますなあ。

今回、K-1WGP2009をいろいろな角度から分析【歴代チャンピオン編】と題してお送りしておりますが、チャンピオンだけでなく準優勝者の名前をも並べました。

それは、準優勝者の名誉のためにという気持ちもあるのですが、チャンピオンだけ並べても比較の対象がないのでいまひとつイメージが沸かないからです。

優勝者はどうして優勝できたのか、準優勝者はどうして優勝できなかったのか、ここがポイントなんですよね。優勝者と準優勝者を比較して分析してみれば、今年のトーナメントのイメージもつかめてくると思います。

先にあげた歴代優勝者リストを見て、複数回チャンピオンになっているファイターは、どんなファイターでしょうか。

安定したファイター

ですね。


アーネスト・ホースト、ピーター・アーツ、レミー・ボンヤスキー、セーム・シュルト。


みんな肉体的にも精神的にも技術的にも高いレベルで安定したファイターです。



アンディ・フグは他界してしまったのでチャンピオンになった回数が1回であるのは仕方ないことです。きっと生きていればあと1回は優勝できていたのではないでしょうか(年齢的にあと1回)。

ブランコ・シカティックの優勝はK-1WGPが初開催で、誰が優勝してもおかしくない状況だっただけに実現した結果だったと思いますね。ピーター・アーツが初戦で敗れたのも大きかった。決勝のホーストは当時まだ無名でしたしね。

2001年優勝のマーク・ハントについては、ホーストやアーツといった手堅いファイターにあたらなかったことが優勝できた大きな要因でしょう(バンナ⇒レコ⇒フィリォで優勝)。もちろんハントの能力もありますけどね。その後はトップファイターとしては続かなかったのが残念なところです。


歴代の優勝者と準優勝者を見てみると、本当にあと一歩で準優勝者がチャンピオンになれていたんですよね。バンナだって1回はチャンピオンになれていた、フィリォもミルコも。しかしあと一歩のところで差が出て栄冠をつかみ取れなった。その、あと一歩のところでパワーを出せるファイターがチャンピオンになれるんですよね。


もう一度2009年のWGP FINALラウンドのファイターを見てみましょう。


――――――――――――――――――――
バダ・ハリ
ルスラン・カラエフ
アリスター・オーフレイム
エヴェルトン・テイシェイラ
ジェロム・レ・バンナ
セーム・シュルト
レミー・ボンヤスキー
エロール・ジマーマン
――――――――――――――――――――


今回、安定しているファイターとして実績があるのは、セーム・シュルトとレミー・ボンヤスキーです。ピーター・アーツは開幕で敗れましたし、アーネスト・ホーストは引退したのでもちろんいません。となると、優勝の確率が高いのはシュルトとレミーとなります。

しかし、シュルトもレミーも最初は優勝経験がなかったわけです。ではその状態の彼らがどうして優勝できたのか。それはやはりそれまでにしっかりとした実績を積み重ねてきていたからです。では、その優勝未経験者で、しっかりとした実績を積み重ねてきているファイターは誰か。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――
バダ・ハリ          K-1初代ヘビー級王者。2008K-1WGP準優勝。19戦/14勝/5敗/12(T)KO
ルスラン・カラエフ      K-1デビュー5年目。19戦/12勝/7敗/6(T)KO。
アリスター・オーフレイム   K-1戦席4戦2勝。MMAファイター。
エヴェルトン・テイシェイラ  K-1デビュー2年目。9戦/8勝/1敗/2(T)KO
ジェロム・レ・バンナ     2002K-1WGP準優勝。
67戦/47勝/18敗/1分/1無効試合/32(T)KO。36歳。
エロール・ジマーマン     K-1デビュー2年目。9戦/7勝/2敗/3(T)KO
――――――――――――――――――――――――――――――――――――


そうすると、バダ・ハリとジェロム・レ・バンナに絞られます。しかし、両者とも歴代チャンピオンたちと比較すると安定感には欠けるファイターですよね。

しかもバンナは何度と王者の座を逃していて、もう大ベテラン。残念ながら全盛期とは言えない。しかしバダ・ハリはまさにこれからのファイターで実績もある。去年のWGP準優勝者で、K-1ヘビー級王者のタイトルも取った。バダとバンナとを比較すると、現段階ではバダの方がかなり優勢です。

では、シュルト、レミー、バンナ、バダ・ハリを除いて、安定感のあるファイターは誰か。残りはすべて新人になります。


――――――――――――――――――――
ルスラン・カラエフ
アリスター・オーフレイム
エヴェルトン・テイシェイラ
エロール・ジマーマン
――――――――――――――――――――

エヴェルトン・テイシェイラですね。


カラエフはいつもいい試合をするので大好きなんですけど、どうしても突進して打ち合うのでKO負けが多く安定感がない。ただ先日のWGP開幕では安定感を見せた。それがFINALにどうつながるか。

アリスターは今シリーズ最も注目されるファイター。しかし実績が乏しく、1日3試合をこなすことができるかは不安。昨年からのK-1での戦いぶりから、パワー、スタミナともにあるように思えますが、長期戦はつらいはずです。そういった点から安定度は低い。

アリスターが優勝するなら、2001年のマーク・ハントのようにKO、KOで突き進まないと厳しいと予想します。相手を故意に転倒させてばかりの戦術を続けて試合をだれさせてしまうことだけは避けて欲しいですね。アリスターのその後のキャリアにも響きます。

エロール・ジマーマンは将来ホーストやアーツのようになるファイターじゃないかと思っています。バランスの良いトータルファイター。しかしアーツやホーストはKOが取れました。ジマーマンにはその爆発力が見られないですね。トーナメントを制するにはまだ若いか。


というところで、新人で優勝の可能性が高いのはエヴェルトン・テイシェイラだと思いますね。テイシェイラも他の3人に同じく実績はないですが、極真空手での実績があります(極真現世界王者)。しかもK-1 2年目で9戦8勝1敗。KO負けなし。9戦のうち延長で5Rをこなして勝ったのが3度。スタミナがあり、心も折れません。

ただし、KOが取れないですね。KOが取れないとトーナメントは体力的にきつい。さしものテイシェイラも、延長戦を続けて勝ち上がって決勝でベストファイトをするのは厳しいでしょう。準々決勝か準決勝を勝って、うち1試合でも1RKO勝ちの試合があれば、テイシェイラの優勝の可能性は高くなると思いますね。


というところで、安定性と実績を踏まえて、優勝の可能性が高いファイターとしては、

――――――――――――――――――――
セーム・シュルト
レミー・ボンヤスキー
バダ・ハリ
エヴェルトン・テイシェイラ
――――――――――――――――――――

となります。


ブロック別に見てみましょう。

――――――――――――――――――
【A】

バダ・ハリ
ルスラン・カラエフ

アリスター・オーフレイム
エヴェルトン・テイシェイラ

【B】

ジェロム・レ・バンナ
セーム・シュルト

レミー・ボンヤスキー
エロール・ジマーマン

――――――――――――――――――


順当に行けば、決勝はバダ・ハリvsシュルト、もしくはバダ・ハリvsレミー。準決勝で、シュルトvsレミーの星の潰し合いのパターンもありますので、その場合なおバダ有利ですね。

次に可能性があるのは、テイシェイラvsシュルト、もしくはテイシェイラvsレミー、ですね。しかし準決勝でテイシェイラがバダと当たった場合、ちょっとバダのスピードについていけない気がしますね。そのあたりをどう克服するか。

仮にアリスターがテイシェイラに勝って、準決勝でバダ・ハリと当たっても、バダ・ハリが2度やられることはないと思いますね。バダはそこで苦手意識を持つタマじゃないと思いますよ。


他にもいろいろな見方はできますが、過去の経緯を見ると、奇跡の優勝というのは1993年のブランコ・シカティック、2001年のマーク・ハントの2つと言っていいでしょう。WGPは過去16回開催されていますから、その確率16分の2、12.5%です。

しかしここでおもしろいデータが。お気づきの方もいらっしゃるのでは。12.5%の奇跡が8年に1度起こってるんですね。1993年のブランコ・シカティックの優勝と、2001年のマーク・ハントの優勝が奇跡とするなら、今回のWGPがなんと3回目の奇跡の年なんですよね。8年に1度奇跡が起こる!? かもしれません^^


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1993年 優勝:ブランコ・シカティック 
1994年 優勝:ピーター・アーツ     
1995年 優勝:ピーター・アーツ     
1996年 優勝:アンディ・フグ      
1997年 優勝:アーネスト・ホースト   
1998年 優勝:ピーター・アーツ     
1999年 優勝:アーネスト・ホースト   
2000年 優勝:アーネスト・ホースト   
2001年 優勝:マーク・ハント 
2002年 優勝:アーネスト・ホースト   
2003年 優勝:レミー・ボンヤスキー   
2004年 優勝:レミー・ボンヤスキー   
2005年 優勝:セーム・シュルト     
2006年 優勝:セーム・シュルト     
2007年 優勝:セーム・シュルト     
2008年 優勝:レミー・ボンヤスキー   
2009年 ???
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さてさて、そんなこんなでどうなることやら。みなさんはどんな結末を期待するでしょうか。とにもかくにも、ハラハラドキドキしたいですよね!


では、これを持ちまして『K-1WGP2009をいろいろな角度から分析』シリーズを終了致します。また開催日前にWGPの話題を書きたいと思います。ありがとうございました。


次回は、そろそろ近づいてきました、10月26日に行われるK-1MAXのFINALについての話題を掲載する予定です。

【K-1FAN】8年に1度の奇跡が起こる?! K-1WGP2009をいろいろな角度から分析【歴代チャンピオン編】

シリーズでお送りしてきた『K-1WGP2009をいろいろな角度から分析』シリーズ、今日で最終章。

今日は、K-1WGP2009をいろいろな角度から分析【歴代チャンピオン編】と題してお送りします。

K-1WGP歴代チャンピオン、そして準優勝者をリストアップしてみました。見てみましょう。

――――――――――――――――――――――――――――――――
1993年 優勝:ブランコ・シカティック  準優勝:アーネスト・ホースト
1994年 優勝:ピーター・アーツ     準優勝:佐竹雅昭
1995年 優勝:ピーター・アーツ     準優勝:ジェロム・レ・バンナ
1996年 優勝:アンディ・フグ       準優勝:マイク・ベルナルド
1997年 優勝:アーネスト・ホースト   準優勝:アンディ・フグ
1998年 優勝:ピーター・アーツ     準優勝:アンディ・フグ
1999年 優勝:アーネスト・ホースト   準優勝:ミルコ・クロコップ
2000年 優勝:アーネスト・ホースト   準優勝:レイ・セフォー
2001年 優勝:マーク・ハント       準優勝:フランシスコ・フィリォ
2002年 優勝:アーネスト・ホースト   準優勝:ジェロム・レ・バンナ
2003年 優勝:レミー・ボンヤスキー   準優勝:武蔵
2004年 優勝:レミー・ボンヤスキー   準優勝:武蔵
2005年 優勝:セーム・シュルト      準優勝:グラウベ・フェイトーザ
2006年 優勝:セーム・シュルト      準優勝:ピーター・アーツ
2007年 優勝:セーム・シュルト      準優勝:ピーター・アーツ
2008年 優勝:レミー・ボンヤスキー   準優勝:バダ・ハリ
2009年 優勝:?
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うーん、こうして歴代チャンピオン、そして順優勝者の名前を並べてみると、いろいろな戦いの記憶が蘇ってきて感慨深いものがありますなあ。

今回、K-1WGP2009をいろいろな角度から分析【歴代チャンピオン編】と題してお送りしておりますが、チャンピオンだけでなく準優勝者の名前をも並べました。

それは、準優勝者の名誉のためにという気持ちもあるのですが、チャンピオンだけ並べても比較の対象がないのでいまひとつイメージが沸かないからです。

優勝者はどうして優勝できたのか、準優勝者はどうして優勝できなかったのか、ここがポイントなんですよね。優勝者と準優勝者を比較して分析してみれば、今年のトーナメントのイメージもつかめてくると思います。

先にあげた歴代優勝者リストを見て、複数回チャンピオンになっているファイターは、どんなファイターでしょうか。

安定したファイター

ですね。


アーネスト・ホースト、ピーター・アーツ、レミー・ボンヤスキー、セーム・シュルト。


みんな肉体的にも精神的にも技術的にも高いレベルで安定したファイターです。



アンディ・フグは他界してしまったのでチャンピオンになった回数が1回であるのは仕方ないことです。きっと生きていればあと1回は優勝できていたのではないでしょうか(年齢的にあと1回)。

ブランコ・シカティックの優勝はK-1WGPが初開催で、誰が優勝してもおかしくない状況だっただけに実現した結果だったと思いますね。ピーター・アーツが初戦で敗れたのも大きかった。決勝のホーストは当時まだ無名でしたしね。

2001年優勝のマーク・ハントについては、ホーストやアーツといった手堅いファイターにあたらなかったことが優勝できた大きな要因でしょう(バンナ⇒レコ⇒フィリォで優勝)。もちろんハントの能力もありますけどね。その後はトップファイターとしては続かなかったのが残念なところです。


歴代の優勝者と準優勝者を見てみると、本当にあと一歩で準優勝者がチャンピオンになれていたんですよね。バンナだって1回はチャンピオンになれていた、フィリォもミルコも。しかしあと一歩のところで差が出て栄冠をつかみ取れなった。その、あと一歩のところでパワーを出せるファイターがチャンピオンになれるんですよね。


もう一度2009年のWGP FINALラウンドのファイターを見てみましょう。


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バダ・ハリ
ルスラン・カラエフ
アリスター・オーフレイム
エヴェルトン・テイシェイラ
ジェロム・レ・バンナ
セーム・シュルト
レミー・ボンヤスキー
エロール・ジマーマン
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今回、安定しているファイターとして実績があるのは、セーム・シュルトとレミー・ボンヤスキーです。ピーター・アーツは開幕で敗れましたし、アーネスト・ホーストは引退したのでもちろんいません。となると、優勝の確率が高いのはシュルトとレミーとなります。

しかし、シュルトもレミーも最初は優勝経験がなかったわけです。ではその状態の彼らがどうして優勝できたのか。それはやはりそれまでにしっかりとした実績を積み重ねてきていたからです。では、その優勝未経験者で、しっかりとした実績を積み重ねてきているファイターは誰か。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――
バダ・ハリ          K-1初代ヘビー級王者。2008K-1WGP準優勝。19戦/14勝/5敗/12(T)KO
ルスラン・カラエフ      K-1デビュー5年目。19戦/12勝/7敗/6(T)KO。
アリスター・オーフレイム   K-1戦席4戦2勝。MMAファイター。
エヴェルトン・テイシェイラ  K-1デビュー2年目。9戦/8勝/1敗/2(T)KO
ジェロム・レ・バンナ     2002K-1WGP準優勝。67戦/47勝/18敗/1分/1無効試合/32(T)KO。36歳。
エロール・ジマーマン     K-1デビュー2年目。9戦/7勝/2敗/3(T)KO
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そうすると、バダ・ハリとジェロム・レ・バンナに絞られます。しかし、両者とも歴代チャンピオンたちと比較すると安定感には欠けるファイターですよね。

しかもバンナは何度と王者の座を逃していて、もう大ベテラン。残念ながら全盛期とは言えない。しかしバダ・ハリはまさにこれからのファイターで実績もある。去年のWGP準優勝者で、K-1ヘビー級王者のタイトルも取った。バダとバンナとを比較すると、現段階ではバダの方がかなり優勢です。

では、シュルト、レミー、バンナ、バダ・ハリを除いて、安定感のあるファイターは誰か。残りはすべて新人になります。


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ルスラン・カラエフ
アリスター・オーフレイム
エヴェルトン・テイシェイラ
エロール・ジマーマン
――――――――――――――――――――

エヴェルトン・テイシェイラですね。


カラエフはいつもいい試合をするので大好きなんですけど、どうしても突進して打ち合うのでKO負けが多く安定感がない。ただ先日のWGP開幕では安定感を見せた。それがFINALにどうつながるか。

アリスターは今シリーズ最も注目されるファイター。しかし実績が乏しく、1日3試合をこなすことができるかは不安。昨年からのK-1での戦いぶりから、パワー、スタミナともにあるように思えますが、長期戦はつらいはずです。そういった点から安定度は低い。

アリスターが優勝するなら、2001年のマーク・ハントのようにKO、KOで突き進まないと厳しいと予想します。相手を故意に転倒させてばかりの戦術を続けて試合をだれさせてしまうことだけは避けて欲しいですね。アリスターのその後のキャリアにも響きます。

エロール・ジマーマンは将来ホーストやアーツのようになるファイターじゃないかと思っています。バランスの良いトータルファイター。しかしアーツやホーストはKOが取れました。ジマーマンにはその爆発力が見られないですね。トーナメントを制するにはまだ若いか。


というところで、新人で優勝の可能性が高いのはエヴェルトン・テイシェイラだと思いますね。テイシェイラも他の3人に同じく実績はないですが、極真空手での実績があります(極真現世界王者)。しかもK-1 2年目で9戦8勝1敗。KO負けなし。9戦のうち延長で5Rをこなして勝ったのが3度。スタミナがあり、心も折れません。

ただし、KOが取れないですね。KOが取れないとトーナメントは体力的にきつい。さしものテイシェイラも、延長戦を続けて勝ち上がって決勝でベストファイトをするのは厳しいでしょう。準々決勝か準決勝を勝って、うち1試合でも1RKO勝ちの試合があれば、テイシェイラの優勝の可能性は高くなると思いますね。


というところで、安定性と実績を踏まえて、優勝の可能性が高いファイターとしては、

――――――――――――――――――――
セーム・シュルト
レミー・ボンヤスキー
バダ・ハリ
エヴェルトン・テイシェイラ
――――――――――――――――――――

となります。


ブロック別に見てみましょう。

――――――――――――――――――
【A】

バダ・ハリ
ルスラン・カラエフ

アリスター・オーフレイム
エヴェルトン・テイシェイラ

【B】

ジェロム・レ・バンナ
セーム・シュルト

レミー・ボンヤスキー
エロール・ジマーマン

――――――――――――――――――


順当に行けば、決勝はバダ・ハリvsシュルト、もしくはバダ・ハリvsレミー。準決勝で、シュルトvsレミーの星の潰し合いのパターンもありますので、その場合なおバダ有利ですね。

次に可能性があるのは、テイシェイラvsシュルト、もしくはテイシェイラvsレミー、ですね。しかし準決勝でテイシェイラがバダと当たった場合、ちょっとバダのスピードについていけない気がしますね。そのあたりをどう克服するか。

仮にアリスターがテイシェイラに勝って、準決勝でバダ・ハリと当たっても、バダ・ハリが2度やられることはないと思いますね。バダはそこで苦手意識を持つタマじゃないと思いますよ。


他にもいろいろな見方はできますが、過去の経緯を見ると、奇跡の優勝というのは1993年のブランコ・シカティック、2001年のマーク・ハントの2つと言っていいでしょう。WGPは過去16回開催されていますから、その確率16分の2、12.5%です。

しかしここでおもしろいデータが。お気づきの方もいらっしゃるのでは。12.5%の奇跡が8年に1度起こってるんですね。1993年のブランコ・シカティックの優勝と、2001年のマーク・ハントの優勝が奇跡とするなら、今回のWGPがなんと3回目の奇跡の年なんですよね。8年に1度奇跡が起こる!? かもしれません^^


――――――――――――――――――
1993年 優勝:ブランコ・シカティック 
1994年 優勝:ピーター・アーツ     
1995年 優勝:ピーター・アーツ     
1996年 優勝:アンディ・フグ      
1997年 優勝:アーネスト・ホースト   
1998年 優勝:ピーター・アーツ     
1999年 優勝:アーネスト・ホースト   
2000年 優勝:アーネスト・ホースト   
2001年 優勝:マーク・ハント 
2002年 優勝:アーネスト・ホースト   
2003年 優勝:レミー・ボンヤスキー   
2004年 優勝:レミー・ボンヤスキー   
2005年 優勝:セーム・シュルト     
2006年 優勝:セーム・シュルト     
2007年 優勝:セーム・シュルト     
2008年 優勝:レミー・ボンヤスキー   
2009年 ???
――――――――――――――――――


さてさて、そんなこんなでどうなることやら。みなさんはどんな結末を期待するでしょうか。とにもかくにも、ハラハラドキドキしたいですよね!


では、これを持ちまして『K-1WGP2009をいろいろな角度から分析』シリーズを終了致します。また開催日前にWGPの話題を書きたいと思います。ありがとうございました。


次回は、そろそろ近づいてきました、10月26日に行われるK-1MAXのFINALについての話題を掲載する予定です。

【K-1FAN】8年に1度の奇跡が起こる?! K-1WGP2009をいろいろな角度から分析【歴代チャンピオン編】

シリーズでお送りしてきた『K-1WGP2009をいろいろな角度から分析』シリーズ、今日で最終章。

今日は、K-1WGP2009をいろいろな角度から分析【歴代チャンピオン編】と題してお送りします。

K-1WGP歴代チャンピオン、そして準優勝者をリストアップしてみました。見てみましょう。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1993年 優勝:ブランコ・シカティック  準優勝:アーネスト・ホースト
1994年 優勝:ピーター・アーツ     準優勝:佐竹雅昭
1995年 優勝:ピーター・アーツ     準優勝:ジェロム・レ・バンナ
1996年 優勝:アンディ・フグ       準優勝:マイク・ベルナルド
1997年 優勝:アーネスト・ホースト   準優勝:アンディ・フグ
1998年 優勝:ピーター・アーツ     準優勝:アンディ・フグ
1999年 優勝:アーネスト・ホースト   準優勝:ミルコ・クロコップ
2000年 優勝:アーネスト・ホースト   準優勝:レイ・セフォー
2001年 優勝:マーク・ハント       準優勝:フランシスコ・フィリォ
2002年 優勝:アーネスト・ホースト   準優勝:ジェロム・レ・バンナ
2003年 優勝:レミー・ボンヤスキー   準優勝:武蔵
2004年 優勝:レミー・ボンヤスキー   準優勝:武蔵
2005年 優勝:セーム・シュルト      準優勝:グラウベ・フェイトーザ
2006年 優勝:セーム・シュルト      準優勝:ピーター・アーツ
2007年 優勝:セーム・シュルト      準優勝:ピーター・アーツ
2008年 優勝:レミー・ボンヤスキー   準優勝:バダ・ハリ
2009年 優勝:?
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うーん、こうして歴代チャンピオン、そして順優勝者の名前を並べてみると、いろいろな戦いの記憶が蘇ってきて感慨深いものがありますなあ。

今回、K-1WGP2009をいろいろな角度から分析【歴代チャンピオン編】と題してお送りしておりますが、チャンピオンだけでなく準優勝者の名前をも並べました。

それは、準優勝者の名誉のためにという気持ちもあるのですが、チャンピオンだけ並べても比較の対象がないのでいまひとつイメージが沸かないからです。

優勝者はどうして優勝できたのか、準優勝者はどうして優勝できなかったのか、ここがポイントなんですよね。優勝者と準優勝者を比較して分析してみれば、今年のトーナメントのイメージもつかめてくると思います。

先にあげた歴代優勝者リストを見て、複数回チャンピオンになっているファイターは、どんなファイターでしょうか。

安定したファイター

ですね。


アーネスト・ホースト、ピーター・アーツ、レミー・ボンヤスキー、セーム・シュルト。


みんな肉体的にも精神的にも技術的にも高いレベルで安定したファイターです。



アンディ・フグは他界してしまったのでチャンピオンになった回数が1回であるのは仕方ないことです。きっと生きていればあと1回は優勝できていたのではないでしょうか(年齢的にあと1回)。

ブランコ・シカティックの優勝はK-1WGPが初開催で、誰が優勝してもおかしくない状況だっただけに実現した結果だったと思いますね。ピーター・アーツが初戦で敗れたのも大きかった。決勝のホーストは当時まだ無名でしたしね。

2001年優勝のマーク・ハントについては、ホーストやアーツといった手堅いファイターにあたらなかったことが優勝できた大きな要因でしょう(バンナ⇒レコ⇒フィリォで優勝)。もちろんハントの能力もありますけどね。その後はトップファイターとしては続かなかったのが残念なところです。


歴代の優勝者と準優勝者を見てみると、本当にあと一歩で準優勝者がチャンピオンになれていたんですよね。バンナだって1回はチャンピオンになれていた、フィリォもミルコも。しかしあと一歩のところで差が出て栄冠をつかみ取れなった。その、あと一歩のところでパワーを出せるファイターがチャンピオンになれるんですよね。


もう一度2009年のWGP FINALラウンドのファイターを見てみましょう。


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バダ・ハリ
ルスラン・カラエフ
アリスター・オーフレイム
エヴェルトン・テイシェイラ
ジェロム・レ・バンナ
セーム・シュルト
レミー・ボンヤスキー
エロール・ジマーマン
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今回、安定しているファイターとして実績があるのは、セーム・シュルトとレミー・ボンヤスキーです。ピーター・アーツは開幕で敗れましたし、アーネスト・ホーストは引退したのでもちろんいません。となると、優勝の確率が高いのはシュルトとレミーとなります。

しかし、シュルトもレミーも最初は優勝経験がなかったわけです。ではその状態の彼らがどうして優勝できたのか。それはやはりそれまでにしっかりとした実績を積み重ねてきていたからです。では、その優勝未経験者で、しっかりとした実績を積み重ねてきているファイターは誰か。


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バダ・ハリ          K-1初代ヘビー級王者。2008K-1WGP準優勝。19戦/14勝/5敗/12(T)KO
ルスラン・カラエフ      K-1デビュー5年目。19戦/12勝/7敗/6(T)KO。
アリスター・オーフレイム   K-1戦席4戦2勝。MMAファイター。
エヴェルトン・テイシェイラ  K-1デビュー2年目。9戦/8勝/1敗/2(T)KO
ジェロム・レ・バンナ     2002K-1WGP準優勝。67戦/47勝/18敗/1分/1無効試合/32(T)KO。36歳。
エロール・ジマーマン     K-1デビュー2年目。9戦/7勝/2敗/3(T)KO
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そうすると、バダ・ハリとジェロム・レ・バンナに絞られます。しかし、両者とも歴代チャンピオンたちと比較すると安定感には欠けるファイターですよね。

しかもバンナは何度と王者の座を逃していて、もう大ベテラン。残念ながら全盛期とは言えない。しかしバダ・ハリはまさにこれからのファイターで実績もある。去年のWGP準優勝者で、K-1ヘビー級王者のタイトルも取った。バダとバンナとを比較すると、現段階ではバダの方がかなり優勢です。

では、シュルト、レミー、バンナ、バダ・ハリを除いて、安定感のあるファイターは誰か。残りはすべて新人になります。


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ルスラン・カラエフ
アリスター・オーフレイム
エヴェルトン・テイシェイラ
エロール・ジマーマン
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エヴェルトン・テイシェイラですね。


カラエフはいつもいい試合をするので大好きなんですけど、どうしても突進して打ち合うのでKO負けが多く安定感がない。ただ先日のWGP開幕では安定感を見せた。それがFINALにどうつながるか。

アリスターは今シリーズ最も注目されるファイター。しかし実績が乏しく、1日3試合をこなすことができるかは不安。昨年からのK-1での戦いぶりから、パワー、スタミナともにあるように思えますが、長期戦はつらいはずです。そういった点から安定度は低い。

アリスターが優勝するなら、2001年のマーク・ハントのようにKO、KOで突き進まないと厳しいと予想します。相手を故意に転倒させてばかりの戦術を続けて試合をだれさせてしまうことだけは避けて欲しいですね。アリスターのその後のキャリアにも響きます。

エロール・ジマーマンは将来ホーストやアーツのようになるファイターじゃないかと思っています。バランスの良いトータルファイター。しかしアーツやホーストはKOが取れました。ジマーマンにはその爆発力が見られないですね。トーナメントを制するにはまだ若いか。


というところで、新人で優勝の可能性が高いのはエヴェルトン・テイシェイラだと思いますね。テイシェイラも他の3人に同じく実績はないですが、極真空手での実績があります(極真現世界王者)。しかもK-1 2年目で9戦8勝1敗。KO負けなし。9戦のうち延長で5Rをこなして勝ったのが3度。スタミナがあり、心も折れません。

ただし、KOが取れないですね。KOが取れないとトーナメントは体力的にきつい。さしものテイシェイラも、延長戦を続けて勝ち上がって決勝でベストファイトをするのは厳しいでしょう。準々決勝か準決勝を勝って、うち1試合でも1RKO勝ちの試合があれば、テイシェイラの優勝の可能性は高くなると思いますね。


というところで、安定性と実績を踏まえて、優勝の可能性が高いファイターとしては、

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セーム・シュルト
レミー・ボンヤスキー
バダ・ハリ
エヴェルトン・テイシェイラ
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となります。


ブロック別に見てみましょう。

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【A】

バダ・ハリ
ルスラン・カラエフ

アリスター・オーフレイム
エヴェルトン・テイシェイラ

【B】

ジェロム・レ・バンナ
セーム・シュルト

レミー・ボンヤスキー
エロール・ジマーマン

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順当に行けば、決勝はバダ・ハリvsシュルト、もしくはバダ・ハリvsレミー。準決勝で、シュルトvsレミーの星の潰し合いのパターンもありますので、その場合なおバダ有利ですね。

次に可能性があるのは、テイシェイラvsシュルト、もしくはテイシェイラvsレミー、ですね。しかし準決勝でテイシェイラがバダと当たった場合、ちょっとバダのスピードについていけない気がしますね。そのあたりをどう克服するか。

仮にアリスターがテイシェイラに勝って、準決勝でバダ・ハリと当たっても、バダ・ハリが2度やられることはないと思いますね。バダはそこで苦手意識を持つタマじゃないと思いますよ。


他にもいろいろな見方はできますが、過去の経緯を見ると、奇跡の優勝というのは1993年のブランコ・シカティック、2001年のマーク・ハントの2つと言っていいでしょう。WGPは過去16回開催されていますから、その確率16分の2、12.5%です。

しかしここでおもしろいデータが。お気づきの方もいらっしゃるのでは。12.5%の奇跡が8年に1度起こってるんですね。1993年のブランコ・シカティックの優勝と、2001年のマーク・ハントの優勝が奇跡とするなら、今回のWGPがなんと3回目の奇跡の年なんですよね。8年に1度奇跡が起こる!? かもしれません^^


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1993年 優勝:ブランコ・シカティック 
1994年 優勝:ピーター・アーツ     
1995年 優勝:ピーター・アーツ     
1996年 優勝:アンディ・フグ      
1997年 優勝:アーネスト・ホースト   
1998年 優勝:ピーター・アーツ     
1999年 優勝:アーネスト・ホースト   
2000年 優勝:アーネスト・ホースト   
2001年 優勝:マーク・ハント 
2002年 優勝:アーネスト・ホースト   
2003年 優勝:レミー・ボンヤスキー   
2004年 優勝:レミー・ボンヤスキー   
2005年 優勝:セーム・シュルト     
2006年 優勝:セーム・シュルト     
2007年 優勝:セーム・シュルト     
2008年 優勝:レミー・ボンヤスキー   
2009年 ???
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さてさて、そんなこんなでどうなることやら。みなさんはどんな結末を期待するでしょうか。とにもかくにも、ハラハラドキドキしたいですよね!


では、これを持ちまして『K-1WGP2009をいろいろな角度から分析』シリーズを終了致します。また開催日前にWGPの話題を書きたいと思います。ありがとうございました。


次回は、そろそろ近づいてきました、10月26日に行われるK-1MAXのFINALについての話題を掲載する予定です。

2009年10月2日金曜日

K-1WGP2009をいろいろな角度から分析【メンタル編】

シリーズ第3弾目。今日はK-1WGP2009をいろいろな角度から分析【メンタル編】としてお送りいたします。

明日、いよいよ2016年オリンピック開催地が決まりますね。鳩山代表や石原都知事も現地でプレゼンテーションを行い、すごく気持ちが伝わってきましたが、どうでしょう。日本国民は、そんなに関心なし?

自分はスポーツには興味はあるけど、日本で開催するか否かに特にこだわりはないね。オリンピックはどうも政治色が強くてちょっと嫌気がさす。何のための誘致なのかよくわからなかったりするし。スポーツをもっとも純粋に愛する国が開催国となればいいと思う。自国の利益目当てのオリンピックならいらないよね。

さてさて、K-1をオリンピック競技になんて話もありますが(あくまで話でしょうが^^)、シリーズ第3弾とまいりましょう。

第3弾は【メンタル編】

メンタルとは精神のことですね。いくらすばらしい肉体を持っていても、メンタル面の弱いファイターは大成しない。これは格闘技だけに限ったことではありませんね。

では、どんなファイターがメンタル面が強くて、どんなファイターがメンタル面が弱いか見てみましょう。


K-1 WGP 2009 ベスト8ファイター

バダ・ハリ
ルスラン・カラエフ
アリスター・オーフレイム
エヴェルトン・テイシェイラ
ジェロム・レ・バンナ
セーム・シュルト
レミー・ボンヤスキー
エロール・ジマーマン


この中で誰がメンタル面が強くて、誰が弱いと思いますか?


僕は、メンタル面が一番強いのはテイシェイラ、一番弱いのは・・・強いて言えばバンナかバダ・ハリかな。

テイシェイラが焦ったり下がったりしたの見たことないんですけど^0^; 無鉄砲な怖いもの知らずってわけでもないし、フィリオよりグラウベよりずっと強いんだろうね、きっと。今はまだ地味だけど、ほんと将来が楽しみだと思うよ。

バンナは精神面が弱いんじゃなくて、ナイーブな性格で考えすぎるところがあるんじゃないかなと思う。2001年のグランプリも、いつも通りやってればハントに負けることなんてなかったと思う。ワンマッチだったらあんなKO負け絶対なかったよ。トーナメントだからと気負い過ぎた結果じゃないかな。

バダの場合は、危険を感じると下がったり守りに入ったりするんじゃなくて、自制が利かなくなる。そういったメンタル面の弱さがあるよね。でも若いし、現段階でそんなのまったく問題ないね。とにかく今グランプリは正当に勝ち上がってチャンピオンになることだね!

でも今回のメンバーではあまりメンタル面が弱い選手はいないと思いますね。さすが世界のベスト8ですよ。

過去のグランプリ覇者もみんなメンタル面は強いよね。ブランコ・シカティック、ピーター・アーツ、アンディ・フグ、アーネスト・ホースト、マーク・ハント、レミー・ボンヤスキー、そしてセーム・シュルト。

特にピーター・アーツ。アーツを見てるとほんとに男を感じるね。今回は残念だったけど、あと2年くらいはいけるだろうし、UFCのランディー・クートゥアのように40歳を超えてもバリバリやっていて欲しいね。立ち技はきついけどね!


グランプリ準優勝者を見てみれば、メンタル面の違いがよくわかると思う。惜しくもグランプリ王者を逃して準優勝者になったファイターをざっとあげてみると、


マイク・ベルナルド
ジェロム・レ・バンナ
ミルコ・クロコップ
レイ・セフォー
フランシスコ・フィリオ
武蔵
グラウベ・フェイトーザ


やはり王者となっているファイターと比べて、少しメンタル面で弱さの見えるファイターが多くないだろうか。もちろん準優勝なのですごいことには変わりないのだが。高いレベルでの話だ。

ともあれ、なんといっても1日3試合の過酷なトーナメント。痛い体を押してでもやれるのはやはり精神力の強さですよね。体だけでなく、メンタル面も強いファイターが勝ち残ります。

さて、強い精神力でグランプリを制するのは誰か!試合中の顔の表情や、気持ちの動きなんかにも注意して観戦すると、また違ったおもしろさがありますよ^^ では、また次回をお楽しみに!

【K-1 FAN】2009トップファイターの引退を見る 魔裟斗・武蔵・武田幸三

みなさん、こんにちは。
K-1 FANのHIROです。

今日、大阪は朝から雨です。
週末お休みの方は今日で今週のお仕事終わりですね。
あと少しがんばりましょう。
今週末は何をされますか?
僕は日曜日に海に行く予定です^^

だいぶうねりが入ってきているようです。
僕のホームの伊勢の海では、肩~頭のサイズになってますね。
週末無理??^o^;


さて、今回はトップファイターの引退についてお話したいと思います。今年は相次いでトップファイターの引退が発表されましたね。

まずは魔裟斗選手。同じMAXから武田幸三選手、そして武蔵選手。
やはり私たちK-1ファンからすると、こういった名ファイターが現役を退くというのは残念なことですよね。

しかし、この3人の引退の動きを見ていたら、やはり魔裟斗選手はしっかりしてるなあと感じます。

自分のストーリーを持っていて、計画性があって、実行力があり、そして結果を出す。できる男の典型ですよね^^ ほんと見習いたいと思います。

なにより一番すばらしいところは、魔裟斗選手の考えや行動に、周囲が動くというところでしょうね。成功は一人では成しえません。多くの人たちの力があって成り立つんですよね。魔裟斗選手を見ていると、ほんと人生勉強になりますよ。今年の大晦日のラストマッチはどうなるのでしょうか。楽しみです。

武田幸三、僕は好きでしたね。
K-1デビュー当初のあのなんともいえない雰囲気。よかった。日本一決定トーナメントでの魔裟斗との決勝も良かったね。

でも残念なことにその後はあまりうまくいかず、トップファイターとの対戦では敗戦が多かった。バンナに同じく、戦術などを特に持たずに打ち合うので、KO負けも多かった。2008年大晦日、最後は総合の川尻選手と対戦して壮絶に散ってしまった。

武田選手が負けたから言うわけではないが、あのような殺伐としたマッチメイクはもうやめてもらいたいね。仮にあのK-1ルールでの試合、武田選手が川尻選手に勝ったとしても、以前魔裟斗選手がボクサーの選手を相手によく勝っていた時のように、みんなから良い評価など得られないのだから。

ルールの違う競技を無理やりやって、どうなるかわからない、その化学反応みたいなものを楽しむのはもうやめよう。ただの興味本位に過ぎない。

話が少しそれたけど、最後に武蔵選手。
僕は武蔵の引退にちょっと納得いかなかった。魔裟斗選手が2回世界チャンピオンになって、全盛期で引退を宣言したのに対して(まるでBOOWY!^^)、武蔵選手は長らくの不振の末の引退発表。しかもそれを理由にグランプリ開幕に出してくれと直訴。ちょっと筋が違うんじゃないかなと感じました。そして、バンナに負けて完全燃焼? うーん、なんか違うぞ。

今年は魔裟斗選手が引退するのをわかってたんだから、
『魔裟斗が今年引退するなら俺はしない。俺はあと3年やってWGPを制覇してやる!』
というような意気込みを見せて欲しかった。テレビのバラエティ番組に出演してくだらない冗談なんか言ってないで、寡黙に格闘技に徹して欲しかったね。まあ、いろいろあるんだろうけど、魔裟斗に続いてみたいな形で引退発表して欲しくなかったな。


小泉元首相の言葉にもあるように、『人生いろいろ!』
でもやはり、引き際は男らしくありたいものですよね。
そして多くの人たちに、子供たちに、夢を与えて欲しい。
みなさんはどうお感じになったでしょうか。